シャンバラの謎13、『東大理三の悪魔』 | Violet monkey 紫門のブログ

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十字架の国  1998 不思議の国、ZIPANG

 

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「光あれ」

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7日は7次元

神は休まれた

 

当時は専門用語が無かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

YouTuber である「ぴーす先生」の

『東大理三の悪魔』

 

これがとても面白かったのです🤗

オススメです

 

 

 

 

とりあえず紫門の感想・・・

この小説は恋愛小説です

悲しき天才のツインレイの物語・・・だと思う

 

天才は天才ゆえに極限まで脳を酷使し、

真理に近づくほど幻覚、幻聴に苛まれ

自閉症の如く暗闇でうずくまり、うめき、

唯一の救いの糸を手繰り寄せる

 

 

 

 

 

 

 

「振り切るってのが大事なんだよなあ。俺のリサーチによると、サイコパスかってくらい犠牲に無頓着な人間が事業で成功すんだよな」

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.14). Kindle 版. 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボクは確認してるだけ」

 

‌「確認? 何を?」

 

‌「彼らの言ってた数式が書いてあるか」

 

‌「彼ら? 誰のこと?」

 

「本に書いてある数式というのは一次元に圧縮された情報なんだ。それを理解するためには、一次元から展開して多次元化しないといけない。だけどボクの場合は逆なんだ。言ってる意味分かる?」

 

「『論理は一次元的であり、理解は二次元的、実感は三次元的である』」

彼女はサングラスを持ち上げ、目を細めて僕を見た。顔を近づける。僕は緊張する。

 

‌‌「ねえ、その事実を言語化した人間は、ボクの記憶する限り君が初めてだ」‌

 

「僕の言ってる意味が分かるってこと?」‌

 

「分かるかって? それは理解の本質そのものだ」

 

「ねえ、それって誰から聞いたのか覚えてる? もしかすると聞こえないはずの声じゃなかった?」

 

僕は目を丸くした。

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.61). Kindle 版. 

 

 

 

 

 

 

彼女は目の前に何かを並べる動作をした。‌‌

 

「そして君もよく知ってるように論理の理解はたいてい三次元的な感覚に置き換えられて保存されている。そこに時間軸要素が加わって、四次元構造の記憶になっている。ボクはこれを『四次元論理球』と呼んでいる」

 

僕は再び呆気にとられる。‌‌

「意識の中に四次元が収まるものなの?」

 

彼女は肩をすくめた。‌‌

「考えてみれば当たり前のことだよ。だって君は一辺が五センチメートルの長さの立方体を想像できる一方で、五秒の長さも想像できる。意識の中で距離と時間は対等なんだよ。それは意識が四次元時空を包含しているということだ」

 

僕は生唾を飲んだ。確かにそうだ。僕は無数のマリモを想像した──お前の正体は四次元論理球だったのか。

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.67). Kindle 版. 

 

 

 

「論理球に話を戻すけど、意識は四次元論理球を点に圧縮できる。そしてその点を使ってさらに三次元構造を形成する。つまり元の点が四次元であったことを考えると、七次元まで展開できるということになる」

 

僕は彼の言葉を頭の中で展開した。

「点は0次元、それを一列に並べれば線で一次元、線を横に並べれば面で二次元、面を垂直に重ねれば立体で三次元。確かに元の点が四次元なら、四と三の和で合計七次元だ。」

 

 

「つまり意識は背伸びをすれば七次元まで手が届くんだよ。一方で現代科学は時間を含めた四次元構造しか再現できない。つまり科学は意識を全く理解できない」

 

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.71). Kindle 版. 

 

 

 

 

 

 

 

 

「論理球を受け止める力は必要なんだよ。あとはそれを表現する力も」‌

 

「でも論理球は観測できない」‌

 

「論理球はこの世界にはないよ」‌

 

「え、じゃあどこにあるの?」

 

‌「『意識は七次元に手が届く』ってさっき話したよね?」

 

‌「え……うん」‌

 

「つまりこの世界は七次元なんだ。四次元時空の裏に別の三次元が隠れている。論理球はそこに存在する」

 

言葉を失った。話がぶっ飛びすぎてついていけない。

 

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.73). Kindle 版. 

 

 

 

 

 

彼は近寄り耳元で囁いた。‌‌

「こんなのはどう? 天才の風景を眺めたいなら三次元より上に行けばいいんじゃないの?」

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.87). Kindle 版. 

 

 

 

 

ヒントは世界と意識の繋がりにあるはずだ。人間の脳内で生まれた数式を計算すると、世界の動きを予測できてしまう事実──物理の勉強を始めた時は、それが不思議だった。

 

今は逆の発想をすることで納得している。そもそも世界が数学でできているのだ。つまり数学とは意識と現実を繋げるものであり、眼の光、耳の音と同じように、知覚器を流れる情報と考えることもできる。五感と異なるのは、それが内面からも湧いてくることだ。これこそが人間のもつ第六感ではないか。心の奥底に『井戸』があって、そこから数式が湧き出してくるのだ。過去の天才はこの『井戸』から湧き出した数式を書き留めたのではないか?

 

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (pp.87-88). Kindle 版. 

 

 

 

 

「それは……こういう仮定はどう? 社会全体が一つの意識を形成している。その意識は『悲しみ』や『喜び』を生み出す一方で、『閃き』に近い現象も起こす。

蔵野の言う『天才の資格をもった人間』は、その中から産み出されるんじゃないかな。彼らの絶対数は、蔵野の言うように意外と多いのかもしれない」

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.94). Kindle 版. 

 

 

 

 

 

 

支配者はその時直観的に感じた。この二人の子孫を増やそう。

 

彼らは柵がなくても逃げない。自分たちの心の中に柵を作り、逃げ出さないのだと。

 

彼らの名前はアダムとイブ。

 

彼らの子孫はそれまでにない罪悪感という感情を持っていた。

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.100). Kindle 版. 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん遺伝がうまく伝わらず、罪悪感を持たない人間も頻繁に生まれた。

 

支配者はそういう人間を淘汰するための仕組みを作った。それが法律と呼ばれるものだ。

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.101). Kindle 版. 

 

 

 

 

 

「ねえ、間宮の仮説では、後世に天才として名を残すのは[知る者]だけなの? 《見る者》は自分が見た物を後世に残せないの?」‌

 

「多分無理じゃないかな。《見る者》は脳にかなりの負担をかけるようで、側頭葉のダメージが急速に蓄積していく。だから彼らの多くは名を残すどころか、病人扱いされる人生を送る」‌

 

「ちょっと待ってよ。なんで間宮はそんなことを知ってるの?」

 

‌「僕が《見る者》だからだよ」

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (p.105). Kindle 版. 

 

 

 

 

 

以上に興味深いところを書き出してみましたが

皆さんも何か惹かれましたら、ぜひ読んでみてください

近頃流行のスピリチュアルやオカルトを科学的に考察する小説となっています

ですから、我々のようにQ情報でたくさんの知識を得た人は理解しやすいと思います




以下は、シャンバラに関して、指紋が興味を惹かれた部分です



「若かりし頃のニュートンとハレーの関係もこんな感じだったのかなあと感慨深くてね」

 

‌「ハレーって、ハレー彗星を発見した人ですか?」‌

 

「そう。彼らの関係は知らない?」

 

僕は首を振った。教科書に載っている二人の偉人が若い頃から知り合いというのは不思議な感覚だ。これも天才の集中の一例だろうか。‌‌

 

「まあニュートンってのは相当な変人だったようだね。彼は運動方程式と万有引力の法則を発見した上に、惑星が楕円軌道を描くことを一人で証明した。だけどその計算過程を書いた紙を部屋の隅に放っておいたんだよ。変なやつだろう?」

 

僕は肯いた。

 

‌‌「一方でハレーはね、当時ケプラーが発見した惑星が楕円軌道を描くという事実の証明を求めて高名な物理学者を訪ねて周ったんだけど、明確な答えを得られなかったんだ。そこでニュートンのところに行ったら『おう、それなら三、四年前に確か計算したぜ。あとでもう一回計算してみるわ』と言うじゃないか、ハレーはワクワクし

ながらその再計算の結果を待った。

しばらくしてニュートンは『おう、できたぜ』と言って計算を見せる。ハレーはもうそりゃあ、ぶったまげた。なぜならそこには当時未発見の万有引力の法則、運動方程式、微分積分が当たり前のように駆使されていたんだ。そして見事に惑星が楕円軌道を描くことが証明されていた」

 

「ハレーはもうニュートンにぞっこんだった。気乗りしないニュートンの背中を押して、近代科学の幕開けとなる書『プリンキピア』発行に至ったわけだよ。その本を世に出すため、自費出版という形でハレーが費用を負担したんだ。考えさせられる話じゃない?」

 

司書はカレーをスプーンで掬い、咀嚼した。‌‌

 

「ハレーはニュートンの発見した式を利用して、ハレー彗星の再来を予言した。彼の予言は的中したけど、それが起きたのはハレーが老衰で亡くなってから十六年後のことだった」‌

 

「良い話ですね」‌

 

「そうだろう? 君たちを見ていてその話を思い出したんだ。君はかつて天才と出会ったハレーと同じかもしれないね」

 

 

MORIO KOMURA. 東大理三の悪魔 (pp.118-119). Kindle 版. 

 


 

 

 

 

 

 

 

地底世界の話は17世紀のニュートンの時代、ハレー彗星の軌道計算をしたハレーの「地球空洞説」から始まります

 

 

 

 ハレー彗星のハレーとニュートンが友人関係だったと言うことも驚きですが

重力の秘密が解き明かされた時点で、地球空洞説を唱えたハレーって不思議に感じませんか?


地球内部にそんな広大な空洞空間が何層にも広がってるなどと言う発想はどこから来たのでしょうか?

ましてや、重力の法則を知っているのならば、地面の重さに耐える地下の大空間を想像できるでしょうか?

なぜ地球の地下に空洞があると考えたのでしょう?


先日、エメラルドタブレットにシャンバラの記述があることを紹介しました

そして、エメラルドタブレットと言えば、錬金術師の座右の書です

そう、ニュートンは錬金術師でした


錬金術師と言うと、非科学的な迷信のように私たちは考えますが

その当時は最先端の科学でした

そのニュートンが、エメラルドタブレットを知らないわけがないのです

現にニュートンはエメラルドタブレットを翻訳しています

以下にウィキペディアから転載しますが

何度読み返しても、シャンバラの記述がありません




ニュートン訳

アイザック・ニュートンによる英訳が彼の錬金術文書のなかから発見されており、それは現在、ケンブリッジ大学キングズ・カレッジ図書館に所蔵されている。以下はその和訳である。

 

これは真実にして嘘偽りなく、確実にして最も真正である。
下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとくであり、それは唯一のものの奇蹟を果たすためである。


万象は一者の観照によって一者に由って起こり来たれるのであるから、

万象は一つのものから適応によって生じたのである。
 

太陽はその父、月はその母、風はそれを胎内に運び入れ、地はその乳母である。
全世界におけるあらゆる完成の父はここにある。
それが地に転じるならば、その力は円満となる。
地を火から、微細なものを粗大なものから、非常なる勤勉さで丁寧に分離するがよい。
それは地から天に昇り、ふたたび地へと降って、上位のものと下位のものの力を受けとる。
この方法によってそなたは全世界の栄光を得、
それによって一切の無明はそなたから去るであろう。
その力はすべての力を凌ぐ。それはあらゆる精妙なものにも勝り、あらゆる堅固なものをも穿つからである。
かくて世界は創造された。
これに由って来たるところの驚くべき適応、その方法(もしくは過程)はここにある通りである。ゆえにわたしは全世界の哲学の三部を具するをもってヘルメス・トリスメギストスと称される。
太陽の作業についてわたしの語ったことは完遂し畢る。

 

 

 

 

 ニュートンの時代は、量子物理学などありませんでしたから

いかに科学的な記述であろうとも、的確な専門用語が無いのですから

抽象的な表現にならざるを得なかったわけですね

実にオカルト的な怪しい雰囲気の文章になっています


ニュートンの翻訳したエメラルドタブレットは、

現代で言うところの量子物理学と宇宙と太陽、

そして観察者である人間と世界との関係と

物質が観察者を通してたった一つのものから万物が存在していると言う

現代の最先端科学に肉薄する真理を説明していると思います


それこそ、現代の物理学者が、

エメラルドタブレットを現代の物理学で翻訳したら、

えらいこっちゃになるんじゃないかと紫門は思うのです



それはさておき、ニュートンはシャバラについて、一言も書かなかった

書けなかった

書いてはいけなかった


あんりさんも書いていましたけれど

シャンバラについて語ってはいけない圧力を感じますね🤣


何にせよ、ハレーは友人の錬金術師ニュートンからシャンバラの知識を得たと思われます

そしてそれは地球の地下にあると言うことを知った

ゆえに、地球空洞説を唱えるに至った・・・


・・・このように考えられるわけです


 

『エメラルド・タブレット』

(M・ドウリル)(竜王文庫)1972/5/5

 

・ 我、シャンバラの鍵を与えん。

 

シャンバラは暗黒の中にありて、我が同胞等の住むところなり。

 

暗けれど太陽の光に満ち、地の暗黒なれど、霊の光にて満つ。

 

而して、我が日の終わるとき、汝らを導く。

 

 

 

 

 

 高かったけど、この本を購入しました

昨日届いたので読み始めています