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ドイツ・メアブッシュにて☆2人と2匹で暮らすドイツ

2012年3月末、
旦那様の転勤でチワワ2匹を連れて神奈川県から
ドイツ・メアブッシュ市へ引っ越してきました。
初の海外生活でわからないことだらけで
ドキドキの毎日です。。。
日々の珍道中、犬のことなど綴っていきます。

 こんにちは。ご無沙汰しております・・・

1週間ぶりの更新となってしまいました。

忘れないうちにまとめなければ・・・w


さて。

南イタリア旅行3日目は、ソレントから朝イチの船に乗り、カプリ島へ。


かの有名な「青の洞窟」を見に行きます。

朝イチの船に乗るのは理由があります。

青の洞窟は、光の入り具合により、美しく見える時間帯と言うのが

限られていて、午前中の太陽の角度がいちばん美しく

水面が青く輝いて見えるそうです。

ソレントの港から高速船で30分弱。カプリ島に到着。

到着するなり、日本語で「青ノ洞窟シマショウ!」と

ボート乗り場の客引きに声を掛けられました。

日本人観光客、多いんですね。

こういう日本人狙いの観光地に来ると少し気持ちが引き締まります。

だまされないように、カモにされないように・・・


青の洞窟へは港から中型のモーターボートに乗って洞窟前までいくコースと、

ケーブルカー・バスを乗り継いで陸路で洞窟前まで行くコースがあります。

陸路は若干時間がかかるのですが、ボートはかなり揺れて船酔いするという

情報を聞いていたので、陸路で向かうことにしました。(三半規管虚弱のため・・・)

ケーブルカー乗り場の近くで、バス・ケーブルカーの共通一日乗車券を購入。

チップが埋め込まれたカードタイプで、帰る時に返却すれば1ユーロ戻ってきます。

ケーブルカーに乗ってカプリ島の山道を登っていきます。

 
ケーブルカーを降りたところ。カプリ島を一望できる絶景。

白で統一された建物と空の青、海の青がとっても綺麗です。

ここからさらにバスに乗り換え。カプリ島に限らず、

南イタリアの海沿いは、道幅がとっても狭いのです。

車同士がすれ違うのもギリギリ。

おいおい、大丈夫?という、体感的にはわずか10cmくらいしか

ないようなスレスレの隙間を上手にすれ違います。 

南イタリアのバスの運転手さんは

みんなものすごい運転技術を持ってるな~と感心しました。

 
 青の洞窟の入り口前。 ここで手漕ぎボートに乗って、

順番に洞窟に入っていきます。

洞窟の入り口はとても狭く、お客さんも船頭さんも

ボートに寝そべり、船頭さんが洞窟内にかかっているチェーンを手繰り寄せて

なかへ入っていくのです。

洞窟内ではこんな幻想的な光景に出会えます。

 
 
 
 
すごいんです、本当に青いんです。光が当たったところが

蛍光色のようにキラキラピカピカ光って、眩しい。

今まで見たものの中で一番青かった。笑

外は順番待ちの船がいっぱいいるので、

ぐるっと1周して「えっ?もう終わり?」というくらい

短い時間のことが多いようなのですが、

私たちの船の船頭さんは、おそらくチップ狙いなのでしょうが、

サービスするよ!といってゆっくりゆっくり2周してくれ、

最初にいた船が出て行ったあと、後続の船はぜんぜん入って

こなくて、私たちのボートだけで5分くらい独り占め。

その間、船頭さんはずっとカンツォーネを歌ってくれて

いるんですが、これがまためちゃくちゃお上手で。

テノール歌手になったほうがいいよ、ってくらい上手かった。

一面の青、洞窟の中に響き渡る心地いい歌声。

「帰れソレントへ」「オー・ソレ・ミオ」「サンタ・ルチア」・・・

夢の中にいるような時間でした。

もちろん降りる前に結構なチップを要求されましたが、

(それでも2回乗るよりは安いんですよ)

とってもステキな思いをさせてもらったので気持ちよく払いました。

人によっては高いとゴネたり、ぼったくられた!と怒ったり

感じ方はそれぞれなんでしょうが、チップは気持ちですから。

良かったなら払ってあげればいいし、そうじゃなければ断ればいいんです。

もちろん、あまりにも法外な値段を吹っかけられたら拒否すればいいですしね。


青の洞窟を出た後はまたバスに乗って、アナカプリの町に戻ります。

ランチをしに入ったピッツェリアでは、日本人観光客ということで(?)

愛想のいいウェイターさんに早口で高いメニューばかりを勧められました(汗)
 
 
勧められてなんとなくOKしてしまったシーフードサラダ。

ちょっと高かったけど(18ユーロ)ドイツではフレッシュな魚介が

あまり食べられないし、おいしかったからまあいいか・・・笑

そういえば昔、那覇の公設市場で魚介の盛り合わせを頼んだら

いつのまにかイセエビとかプラスされてすごい値段になったのを思い出し、

南の島の人って商売っ気あるなぁ、ハングリーだなぁ~と改めて感じました。笑


ランチの後はリフトに乗って、カプリ島いち高いソラーロ山の頂上へ。

山頂には特になにがあるというわけではないのですが(カンタンなカフェだけ)

地中海から続くティレニア海を見渡す大パノラマ。

たくさんの観光ボートが見えます。

 

 
ちなみにカプリ島はここに位置しています。(Wikiより地図お借りしました)

カプリ島に一番近い突き出たソレント半島を境に左側がナポリ湾、

右側がサレルノ湾となっております。

さっきの写真の左上のほうに見える陸地がソレント半島かな?(多分。)

今回連泊しているのがそのソレントです。

(ナポリ方面へも、アマルフィ・サレルノ方面へも行けて

カプリ島にも一番近いソレントを拠点にするのはなかなかオススメです!)
 

山に登った後は、もう1箇所行ってみたかった「天然のアーチ」

(Arco Naturale)へ。

ガイドに「町の中心から約1km」と書いてあったので、

食後の散歩がてら、ゆっくり行きますか。と歩きはじめたものの、

民家の間の細い路地を延々のぼっていく・・・(ずーーーと上り坂!)

石畳で足元は悪いし、とにかく暑い。

途中迷ったりしながら1時間近くかかって到着。

 
海面から約200mのところに偶然出来た岩のアーチ。

そのアーチの間から、エメラルドグリーンの綺麗な海が

見下ろせるんです。すごい、きれい!

ただ、ここまで歩くのがしんどすぎるので、根性ある人にしか

オススメできません。(特に夏場は・・・)

帰り道、おそらくこのアーチを目指して歩いてきたイタリア人親子に

「ここからまだ結構長い?」と聞かれ、「300mくらいかな、

アップダウンで結構きつい」というような会話をしたら、

諦めて戻っていった。たしかに子供の足ではまだまだそこまで

きつい道のりだったから、止めて正解かも。笑


そうそう。話はそれるけれど、この旅で感じたのは

イタリア人は相手が外国人と気づくとすぐに英語で話してくる。

切り替えが早いし、みんな英語上手いし、抵抗も無いみたい。

ドイツ人やフランス人は「そっちが合わせればいいじゃない、

英語なんてなるべく話したくないわ」という人も多いけれど、

イタリア人はもっと友好的な気がした。

観光地に暮らし、観光客相手に働いている人や、

旅なれたイタリア人が多かったのかもしれないけど。

ドイツは外国人相手のお役所でも英語ダメだったりするからね。苦笑

(メアブッシュが田舎なだけかも・・・)


そんなこんなで、へろっへろになりながらカプリ地区(中心街)に戻りました。

 
カプリ地区は一流ブランドのブティックが立ち並び、

高級リゾート地の雰囲気。

ブランドブティックには一切興味が無いため素通りです・・・w

体力も限界に近づいたため夕方の船でソレントへ戻ることに。

カプリ地区から港へ降りるケーブルカーは長蛇の列。

暑い中、30分以上並びました・・・

港近くのビーチは芋の子を洗う混み具合・・・

 
高級ブティック、コミコミのビーチ・・・ なんとなくワイキキっぽい。

ソレントへの船もかなり混んでいて、しかも到着が遅れていたせいで

ちょっとしたパニックになっていたし・・・ 疲れた。

カプリ島の感想としては、青の洞窟・キレイでした。感動しました。

一生に一度見ておきたい絶景としてお勧めいたします。 

山の上からの眺望もよかった。

ただ、思っていたよりも高級リゾート地化されていて

島自体にあまり魅力が無いというか、ソレントや、次の日いく

アマルフィに比べて「ステキだな~」と思える場所は少なかった。

そして、商売っ気のあるカプリ人に終始押されて、疲れました。笑

食べ物・飲み物・お土産、スタンドで売っているペットボトルもすべて

観光地価格で高めの設定でした。


Kさんは「いままで生きてきて一番疲れた一日」とおっしゃっていました。

うん、私も疲れたわ・・・ 暑さもきつかったからね。

夜はスーパーでつまみを買ってホテルでお酒を飲み、

早めに寝ました。

次の日(実質最終日)はアマルフィ海岸へ出かけます。

つづく
エルコラーノの遺跡を後にし、午後はポンペイに向かいます。

ポンペイの遺跡近くのレストハウスで軽く昼食。
 

ファストフード的な店なので、パスタ自体はソフト麺みたいだったけど

ポモドーロ(トマトソース)がものすごいトマト濃厚でおいしかった。

やっつけでこのレベル。本場イタリア料理おそるべしww


 
薄暗い門を抜けていくと・・・

 
 
 
いきなりドーン! 

迫力の巨大遺跡が広がっている。

敷地面積は相当広く、早足で見て周っても2時間以上、

時間をかければ丸1日かかってしまう。

午前中のエルコラーノですでに相当な体力をうばわれ

ヘロヘロな私たちは、主要な建造物をピックアップしながら

効率よく進むことに・・・

ただ、この遺跡、碁盤の目のように入り組んでいて、

かなり迷路。

地図を持って歩いても、目的のところになかなかたどり着かず。

体力ばかりが奪われていく・・・

遺跡の中にはもちろん売店などは無いので、

入場前に買った水を飲みながら進むのだけど、

暑すぎて「白湯」になってるし・・・笑

本当にしんどかったー。

みなさんに一言だけ言っておく。

ポンペイ遺跡は8月に行くものではありません(x_x;)


 
普通に野犬が何匹かいた。神殿の木陰とかでお昼寝してた。暑いもんね・・・

すごいでかいの。(シェパード的な。)

ヨーロッパは狂犬病もあるし、犬好きでも野犬はドキっとするね。

でもお昼寝する姿はかわいかった。。。

結構肉付きよかったからゴハンもらってるんだろうな。

 
 
大劇場。紀元前3~2世紀建設。

すごい、野音と変わらないな。笑

フェス出来そうだな。

客席の角度とか、絶妙な設計技術よね。2200年以上も

前にこんな技術があったなんて、驚くばかり。

 
遺跡の中には、こんな風にお庭に農園を再現している箇所もあって、

昔の人もこうしてブドウや野菜を育てたりしてたんだろうなって

想像できる。

高台から眺めるポンペイの町とヴェスーヴィオ火山。

きれい・・・ポンペイのひとたちもこうして眺めていたんだろうな。

まさか自分たちがこの火山の噴火で

灰の下に埋もれちゃうなんて考えもしなかっただろうけど・・・


 
入り口から一番遠いところにある闘技場。

猛獣や剣闘士の戦いが行われていたところ。

グラディエーターだー(ノ´▽`)ノ  

紀元前80年に建設されたんだって。(日本は弥生時代)

コロッセオは、ポンペイでも人気の娯楽だったので、

市民の殺到による交通混雑を避けるために、

わざわざ町の一番外れに作ったんだって。

おかげでたどり着くのが大変だったよ・・・w


周辺にもまだ見学コースはあったんだけど、

もう後半は脱水症状寸前で汗も出ないほどになって

「コレはやばい、帰ろう・・・」

と、早めに退散。

涼しい季節にもう一回リベンジしたいな~・・・


夕方、ホテルのプールで体を冷やす。

一番深いところで3m以上あるのに、幼稚園児が

バンバン飛び込んで泳いだりしてた。たくましすぎる・・・

 
夜はソレントのカジュアルなレストランで。

お店の照明が緑だったのであんまりおいしそうに見えないけど

おいしかったよ。自家製の太麺のペスカトーレ。

カニ爪とかハマグリとか毛ガニとかいろいろ入ってて8ユーロくらいだったかな。

めちゃくちゃ安くてびっくりでした。

なんでドイツ人にはこういう繊細な味が作れないのか・・・笑


3日目は、青の洞窟見学のため、船でカプリ島に出かけます。

つづく。
 2 日目の8月20日です。

今回の旅で一番ハードな一日になるであろう、遺跡めぐり。

35度を超える気温と、日本の夏かそれ以上に感じる重たーい湿度。

少し歩くだけでジーパンがべっとり足に貼り付く・・・

ジーパンなんかで来るんじゃなかった。


この日ももソレントから、ぼろっぼろのヴェスーヴィオ周遊鉄道に乗り、

まず向かったのはエルコラーノ。

ポンペイの遺跡とセットで世界遺産に登録されているエルコラーノ遺跡が

ある。

観光客向けにいくつか鉄道や観光地のセット券が売られているけれど、

今回はナポリにてカンパニア州全域の公共交通に3日間乗れて、

見所2箇所も無料で27ユーロのものを購入。

これでポンペイ・エルコラーノの入場券と往復の電車、

後日アマルフィを訪れた際のソレント~アマルフィ間の往復バスもカバーし、

お得だった。(ちなみにカプリ島には使えません)

(ポンペイ&エルコラーノの入場券だけでも20ユーロする)


遺跡は駅から長い坂を下って徒歩10分ほど。

エルコラーノ周辺は、ナポリ近郊でもあまり治安がよろしくない(貧しい)地区で、

平日の午前10時ごろに行ったにもかかわらず、

街角には働き盛りの男の人がたくさんぶらぶらしている。

(この辺は、職にあぶれた人たちがたくさんたむろしているので、

注意が必要だとガイドブックにも記載があった。)

海を見下ろす街並みはなかなか風情があるけれど、

この状況ではカメラを出す気分にもなれない。

当初考えていた、「午前中にエルコラーノを見学して、エルコラーノの街で

ランチ」の計画は断念。観光客向けのレストランがある雰囲気でもない。

 
 エルコラーノの遺跡に到着。奥に見えるのがヴェスーヴィオ火山。

ポンペイの遺跡が火山灰に埋まったのに対し、

こちらのエルコラーノは溶岩流によって埋まってしまった遺跡。

ということでポンペイに比べ、固い溶岩の下の発掘は難しかったけれど、

保存状態はポンペイに劣らずきれいなまま残されていて、古代ローマの

貴重な遺跡の一つとなっている。

(出土品の数々はナポリの考古学博物館に納められている。

今回は時間が取れなかったけどこちらも機会があれば是非行ってみたい)
 
海を臨む高台にあるエルコラーノは古代ローマの貴族たちの別荘地として

人気があったそう。

紀元62年に大地震の被害を受け、その復興作業中の79年に火山の噴火で

埋まってしまったなんとも悲運な町。

 
別荘地と言うことで、ポンペイのように大きな神殿やコロッセオが

あるわけではなく、延々と住居跡が続く。

  
食堂の跡。集合住宅にはキッチンスペースがない場合もあり

こういった共用スペースが利用されていた。

ファストフード的なお店もあったとか。

 
美しい壁画が残る部屋。

細かいガラスを使った鮮やかなモザイク画や

ヴェスーヴィオ絵画とよばれる赤を多用したフレスコ画が

施された豪華な家がたくさん残され、

貴族たちの優雅な別荘ライフを想像することができる。


こちらは庶民向けに安い費用で建てられた共同住宅。

でも、格子のバルコニーが付いてたりして近代的でおしゃれ。

 
遺跡のすぐ脇は民家。ナポリのボロ屋はホントにボロボロなので、

遺跡の一部かな?と一瞬思うんだけど、

人が住んでいるのが見えたり、洗濯物がかかってたりする。

景観を損ねないという点では、ある意味遺跡と同化していて

いいのかも・・・笑


そういえば、エルコラーノの入り口のトイレ、カギなかったな。

レストランのトイレとかも、カギないパターン何箇所かあったなぁ。

犯罪抑止?なのかなぁ。カギが壊れてるとかじゃなく

もともと付いてないとこもあったし。

トイレの最中に開けられてもあんまりお互い気にしないんだろうか?

公共のトイレはそんな感じでラフだったり汚かったりで

入る気がしなかったので、わざわざ有料トイレに入るようにした。

(カプリ島やアマルフィの有料トイレは50セントでまあまあきれい。)

ドイツは基本有料トイレだから、きれいなトイレに入りたければ

お金払うって言うのは、普通の感覚になってきた。

日本のトイレのきれいさは世界に誇れる文化だとつくづく思う。


さて。脱線してしまいましたが・・・

午後はポンペイ遺跡へ向かいます。

(3)につづく。