六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成
2022年本屋大賞ノミネート
ブランチBOOK大賞2021受賞
このミステリーがすごい! 2022年版(宝島社)国内編 8位
週刊文春ミステリーベスト 10(週刊文春 2021年 12月 9日号)国内部門 6位
ミステリが読みたい! 2022年版(ハヤカワミステリマガジン 2022年 1月号)国内篇 8位
2022本格ミステリ・ベスト10(原書房)国内ランキング 4位
表紙の印象的なイラストは雪下まゆさん
1995年12月6日生まれ
多摩美術大学デザイン卒
写実的でありながら、個性的なデフォルメとラフなタッチを残した個性的な画風で人気を集める
装画・音楽業界などからの注目も高く、タイアップ作品も多くてがける
ファッションブランド「Esth.」のデザイナー
いわゆるメディアで提示されるような「美しさ」がとても嫌いなんです
SNSなどで求められている「美しい」とされているものを描きたくない
ということだけど
とてもかわいいと思う
絵も、ご本人も
SNSで求められている美しいものって何?
わからないぞ、まずいのか??
フィルム写真を撮るようになってから
生っぽい描き方をしたら面白いかもしれないと
表現手法も変化していきました
例えば女の子がこちらを見ているような絵だったら
もう一人の誰かがこちらにいるというような人と人の間に流れる空気や体温
そこに生じる湿度の生々しさを意識して描いています
ほうほうー
生っぽい描き方
たしかにもう一人の誰かがこちらにいる感じ、するする
◇以下、本の話 ネタバレします
はじめて読んだ浅倉秋成さん
特別ミステリーファンというわけではないのだけれど
本屋で目立っていたこの本
ずっと気になってた
浅倉秋成さんプロフィール
1989年生まれ、小説家。関東在住。
第13回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。
2019年に刊行した『教室が、ひとりになるまで』で第20回本格ミステリ大賞と、第73回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にWノミネート。
その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋の準備をお願いします』『九度目の十八歳を迎えた君と』など。
ア行だから、いいよね
本屋の場所が
ア行、本名なのかな
「スピラリンクス」
この社名、よく思いついたなあ
「スピラ」も「リンクス」もありそう
文体が、大事なことが、若いなと思いつつも
就活のリアル、なのかな
ミステリーとしても楽しめたし
登場人物みんなの善意を、悪意を、普通のこととして描きだしていて良かった
善意にしすぎな感もあるけど、救いを描きたいとそうなるよね
ミステリーあるあるの
冒頭の登場人物紹介を兼ねたシーン
面倒くさいなあ、
これ別紙に書き出さないと楽しめないのかなと思いつつ
まあいいや、戻り読みでいけるところまで読もうー
と読み出した
途中に挟まれるインタビューが飽きた頃にピリッと流れを変えてくれて
最後まで書き出しもせず戻りもせず読めた
とてもよく練られた構成で
ミステリーあるあるの伏線回収はいくつもあってスカッとジャパン!でした
いい人でもあり、悪い人でもあり
月の裏側は誰にでもある
あえてそこを見なくても良い
という視点が良かった
良い側面を見て
良いところを引き出し合えるのが相性がいいということなのだと
友人に力説した熱き若い頃を思い出したよ
心に鎧は纏えない。
ただで譲り受けた債権が不良化して借金を背負わされるような気分にいい加減嫌気が差して選んだ自衛の道は、暗い部屋で1人、成城石井のサラダを食べることだった。
交際をすることになったという男性二人とも大好きではないが嫌いではない
その二人ともの相手に振られたことが
ただで譲り受けた債権が不良化
成城石井のサラダねー
おしゃれよね
サラダじゃないけど成城石井のマリネ、結構ガツンと独特の味するよね
ブラックオリーブとかふつうのオリーブとかドライトマトとかガンガン入ってて
健康な時じゃないと受け付けないおしゃれな味
つい買っちゃうんだけど、持て余しがち
がちって言ってみたかった
年をとるのは何も現像された写真だけではないのだ。
ネット上に転がっている情報も、時代の変遷にとり残されてデジタルな加齢臭を放つ。
デジタルな加齢臭かあ
ドキリとするなあ
「ーーっていう情報をどこかで見たんでしょ?」
これは単に見聞きしただけの体験を伴わない情報を
鵜呑みにしてさらに他人に語ることを非難している、だけではなく回収される伏線
戻り読みしたくなる
月は地球に対して常に表側だけを見せているそうで、
裏側を地球から見ることは叶わないらしい。
果たして月の裏側はどんな様子なのだろう。
ここだけ抜き出すと、ロマンチックなこと語られて拒否反応出そうだけど
文中では波多野が嶌さんから聞いた話を思い出すという描かれ方で実にすんなり入ってくる
私が八年間も、信じるべき人たちを信じ切れなくて絶望していた中で、
あなたはたったの半年で立ち上がることに成功したのだ。
落ち込み続ける私とは正反対に、全員を信じ切ることによって苦境を乗り越えた。
信じ切る
信じ切ることによって乗り越える
これが作者の理想の生き方なのかな
浅倉さんご自身の就活はどうだったのかな
私と同じ疑問を持った人から尋ねられることも増えたとのこと
エッセイで語られてます
https://books.bunshun.jp/articles/-/6510
就活を通して
人生を損なう最大の敵はこの「よくわからない」と「面倒くさい」の二つであるなと痛感する。
大いに納得です
知れば怖くない
千里の道も一歩から
登場人物の把握が面倒だという方
六人の紹介があります(スピラリンクスのエントリーシートという形で)
さらに143Pまでの大ボリューム試し読みつきのサイト
ミステリーって
当然ノープランでは書けないよね
と思ったら上記サイトの顔出しインタビュー記事で
最初に折れ線グラフを作って、ここで頂点を迎えてここで一回落ちて、また上がって…と決めて、
それに沿って何が起きるのかあてはめていく。
それぞれの行動や台詞もエクセルに書いて、全体を把握してから書き始めます。
細かいところで遊ぶためには、大枠が見えていないと迷子になるので、マクロからミクロに落とし込んでいく
~後略~
折れ線グラフ!!!!!
マジか


















