夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦(もりみとみひこ)
ファンタジーでした。
実に奇想天外で、荒唐無稽な、ぶっとんだファンタジー。
もう、それはそれはゆっくりゆっくりお近づきになる、男女の。
ぶっとびファンタジーロマンス。
第20回山本周五郎賞受賞
第137回直木賞候補
2007年本屋大賞2位
|
森見登美彦さん、1979年生まれの男性作家。
男の人がこんな文章を書くのか。
だって乙女チック。
(第三章 御都合主義者かく語りき より)
初めて言葉を交わしたあの日から、彼女は我が魂を鷲掴みにし、
そのたぐいまれなる魅力は賀茂川の源流のごとく滾々と湧きだして尽きることがない。
かつて「左京区と上京区を合わせてもならぶものなき硬派」という勇名を馳せた私が、
今やなんとか彼女の眼中に入ろうと七転八倒している。
私はその苦闘を「ナカメ作戦」と名付けた。
これは、「なるべく彼女の目にとまる作戦」を省略したものである。
「なるべくかのじょのめにとまる作戦」
「ナカメ作戦」 って。
なんて乙女チック!
森見登美彦さん、
初めて読んだので、
この、特徴ある独特の所々人を食ったような表現を、
どう受け止めたらよいものか戸惑い、少々時間かかった。
W主役?の、「先輩」と「黒髪の乙女」が、
一人称「私」で、入れ代わりながら話が展開されるのですが、
どちらも「私」なので、途中どっちなのだか混乱してしまう。
第一章 夜は短し歩けよ乙女 では、
読者諸賢、ごきげんよう。
さて、読者諸賢。おひさしぶりである。
さらば読者諸賢。
と、格式張って分かり易すぎるほどだったのが、
それも最初の一章のみ。
「私」と「わたし」とか、書き分けてくれたら、読みやすかったな。
結果。
ありかな!
森見さんの、この独特の文体のファンがいるというのも分かる。
くせになる。
基本、主役二人が学生なので、若者だったらもっと夢中で没頭できたかも。
大人の心情はあまり描かれないのですが、
第一章 夜は短し歩けよ乙女
では、還暦のお祝いに京都に集っているという、4人のナイスミドルが下記のような語りを繰り広げます。
「しかしまあ、人生というものはあっけないのう」
「やめろやめろ。気持ちが暗くなる」
「こいつは昔から政治的というより哲学的なんだ」
「今さらそんな若造みたいなことを言っても始まらん。幼児退行か」
「なにせ還暦だから」
「そうか、還暦というのはそういうことだったか」
「すなわち我々はふたたび青春時代を繰り返すというわけだ」
「永劫回帰だ」
「若さがなく悩みだけとは。地獄じゃないか」
「夜だからだよ」
「何がだ」
「夜だからそんなことを考えるのさ」
「俺は夜でなくてもこういうことを考えるね」
「それはいかにもまずい。危険な兆候だ」
「子どもたちは立派に育ったではないか、それで万事ヨシとせにゃ」
「あいつらの人生はあいつらのもので、俺とは関係ない」
「無茶苦茶な親だ」
「呆れるな」
「還暦にして未だ納得がいかん。人生とは何ぞ」
「人生の目的とは何か」
「産めよ殖やせよだ」
「阿保らしい」
「今さら論じて何の役に立つ。論じているうちに死んじまうぞ」
「死ぬのは怖いな」
「年をとれば怖くなくなるのかと思っていたが、ますます怖くなるな俺は」
「そうかい。俺はそうでもない」
「おまえは昔からそんなやつだ」
「考えると不思議ではないか。この世に生をうける前、我々は塵であった。死してまた塵に返る。人であるよりも塵である方が遙かに長い。では死んでいるのが普通であって、生きているのはわずかな例外にすぎない。ならばなにゆえ、死が怖いのか」
そして終盤、
第四章 魔風邪恋風邪
では、風邪をひいて布団にもぐった李白さんが
「風邪を引くと弱気になって困る」
~
「淋しい冬の夜、ひとりぼっちで寝ているのは心細いものだ。なにしろ儂には誰もいないのだよ・・・・・。儂はひとりぼっちだ。熱で眠れない夜に目を覚ますと、まるで小さな子どもになったようだ。遠いあの日のことを思い出す。寝床の中で一人目を覚まして、母上を呼んでな。けれども、もう今は誰もいないのだ・・・・・」
~
「風邪を引いた夜は長い」
~
「しかしな、たとえどんなに長い夜でも、きっと夜明けは来るであろう」
~
「夜は短し歩けよ乙女」
夜の四条木屋町とか、先斗町(ぽんとちょう)とか、
高瀬川とか新京極とか古本市とか
京都の街並みが、いまいち実感としてイメージできなくて、
聖地巡礼してみたくなりました~。
この春、アニメーション映画化されるのですね。
あー、だってこの本はアニメ!
文字で楽しむアニメです。
心穏やかに安心して楽しめるアニメ!
そう分かって、もう一度読んだら楽しいかも。
中村佑介さんの装画がまたいい。
見事な8頭身の黒髪の乙女の清々しいこと!
塗り絵、塗ってみたいわ。
作中紹介される絵本、「ラ・タ・タ・タム」
これは娘も楽しめそうです。
映画は2017年4月7日から全国で公開だそうで。
主人公、先輩役の声優は星野源さんとのこと。
パンツ総番長役には秋山竜次さん。
東堂さん役には山路和弘さん。
期待の高まるキャスティングです!
【スタッフ】
【キャスト(声の出演)】
- 星野源先輩
- 花澤香菜黒髪の乙女
- 神谷浩史学園祭事務局長
- 秋山竜次パンツ総番長
- 中井和哉樋口師匠
- 甲斐田裕子羽貫さん
- 吉野裕行古本市の神様
- 新妻聖子紀子さん
- 諏訪部順一ニセ城ケ崎
- 悠木碧プリンセスダルマ
- 檜山修之ジョニー
- 山路和弘東堂さん
- 麦人李白さん
映画のサイトはこちら
↓
知らなかった自分に出会える!![]()
LIVE! DEVOTION
ジャズダンス
グループレッスンは毎週火曜日です。
JR中央線三鷹駅北口駅前HNビル9F
ダンススクールハマノ
火曜日
10:45~12:15(90分)
はじめての方も大歓迎!
お子さま連れも歓迎です!
見学、体験もお気軽にどうぞ!
プライベートレッスン、セミプライベートレッスン も随時行っています
◆プライベートレッスン ジャズダンス
◆プライベートレッスン ヨガ
◆骨盤調整ヨガ
◆リラクゼーションヨガ
◆マタニティヨガ(妊娠16w以上の健康な方)
◆産後ヨガ(産後10w以上の健康な方)
ご予約・お問い合わせ
livedevo@gmail.com

























