Spring/恩田陸 読後感想 バレエの演目、音楽、創作 | VIKI(びき)のブログ

VIKI(びき)のブログ

VIDANCE COMPANY 主宰 VIKI
吉祥寺、 三鷹、武蔵野市、杉並区、阿佐ヶ谷にて
ジャズダンス、ヨガのレッスンを行っています
アラフォー、アラフィフ、アラ還&more歓迎♪
初心者歓迎、お子さま連れも歓迎です♪
ぜひご見学にいらしてください!お待ちしています^ ^

Spring/恩田陸

 

恩田陸 Spring バレエ小説

 

 

 

羅列がすぎる

 

「蜂蜜と遠雷」の時も思った

羅列がすぎる

 

ピアノ好きな私は、『蜜蜂と遠雷』をとても楽しみにしていた

綺麗な装丁に惹かれて迷わず買った

けれど、読後に書いた感想ブログは今も下書きのままなのです

そしてこのままお蔵入り記事、になりそう

 

好きな作家の(だった)恩田さんをディスるようなことを書きたくなくて

そう、つまりディスっているのです

「蜂蜜と遠雷」

「直木賞、本屋大賞、史上初のダブル受賞」という輝かしい帯

史上初のダブル受賞!なのに

 

恩田さんの本の中では

「きのうの世界」「光の帝国 常野物語」「夜のピクニック」

このへんが好きだな

陸という名前から、男性だと思っていた時期もあった

 

鳴物入りの「Spring」

鳴物入りの「蜂蜜と遠雷」同様、夢中になれなかった

天才の様子の羅列に

完全に置いてけぼり

 

羅列に加え、同じことを何度も言い換えて繰り返すのにもげんなり

 

冒頭から、ずっと過去形で進むパターンもあまり好みではない

過去形で行くなら、完結した人生を読みたいと思ってしまう

常日頃、道中楽しめれば尻切れとんぼでも良いと思っているのに

 

映像、動き、音楽を

完全に言葉だけで描くのも、読むのが疲れる

いや、そこが皆さんの絶賛のポイントなのだけど

「書くのが大変」イコール「読むのが疲れる」ではないと思う

でも、「書くのが大変」イコール「読むのが楽しい」でもない

 

言葉の羅列を追うほどに、

映像が見たい、音楽を浴びたい、と思ってしまう

きっと私が文字に求める楽しみが違うのかもしれない

これではない

 

ダンスのシーン、バレエの演目、などは

身近なので易々と想像できる場面も多かったと思う

それでも興奮よりも疲れてしまった

ダンスに縁がない人には、さらに読み進めるのが困難なのではないかと思ってしまった

 

萬春

萬(よろず)が苗字で春(はる)が名前

物々しい、いかにも天才ですという名前も少女漫画チックで入り込めない

いや、少女漫画は好きだし、少女漫画として楽しむなら全然ありだと思う

むしろ王道かと

自分で作り出したキャラクターに、尊敬、とか憧れ、が過ぎて崇め奉り過ぎじゃね?

 

蜂蜜と遠雷の時も少しの違和感があった「風間塵(じん)」

 

 

 

ただ、春の幼少期の

友だちを見る視線、はとても印象に残った

形として見る、視線

 

幼稚園の庭で遊ぶ彼らを見ていると、無数の塊が動いている、この庭という画面の中で、模様が動いている、としか思えなかった。

 

とてもよくわかる

第一章で、「オマエさ、いつも何見てんの?」と聞かれて

「この世のカタチ、かな。」と答える春

 

 

 

いかに自分と踊りを重ね合わせて深く突きつめるか。

それをそれを突きつめられる者が卓越したダンサーと呼ばれるのだと思う。

中略

ダンサーにとっては、踊ることそのものが「目的」だけれど、

振付家にとっては踊ることはあくまで「手段」であって、

「目的」はその向こうにある。

 

第一章で、振付はしないのかと聞かれて、こう語るというか考える深津の描写

言ってることが当たり前過ぎてしらけてしまう

 

 

 

ずっと目の前を、青や緑の風が吹き荒れていて、それを目視しようとひたすら目を凝らしていた、

その必死な気持ちだけが残っている。

何か巨大なものを目に捉えよう、その何かを全身で感じ取ろう、と、

五感を研ぎ澄ましていた意思だけが。

中略

幼稚園の庭で遊ぶ彼らを見ていると、

無数の塊が動いている、この画面の中で、無数の塊が動いている、

としか思えなかった。

 

小さい頃の自分を回想する春

他者を認識するのに長い時間を要したと語る春のくだり

 

形として見る、形に見えてしまう

この感覚、振付する人はみんな持っているのでは?

 

 

 

本のプロの方々は「Spring」絶賛されてます

 

 

 

 

 

恩田陸さんのインタビュー記事

イエスマンでない人と交わるのは難しいのだろうか