ツミデミック/一穂ミチ
コロナ禍が題材の短編集
1話1話が愛おしくて
読み終えたらしばらく余韻に浸りたい
そんなお話
ツミデミック、はじめ字面でツミキ(積み木)と読めてしまい
積み木といえば積木くずし、などと頭の中で連想されてしまうのだけど
当然ながら全然関係なくて
パンデミック真っ只中の2021年から書き始めたそうで
「コロナ禍という特異な状況だったからこそ、
普段は見えなかった不安や人間関係の不和が浮かび上がり、
それに伴って人間関係が崩れていったようなこともあったかと思います。
自宅にこもって執筆していた私自身が抱えていた閉塞感も、作品にかなり影響しました。」
ツミキじゃないよ、パンデミックだよ
パンデミックでツミデミック、、
このネーミング、どうよ?
コロナ禍の記憶が薄らぎつつもまだかろうじて残る今、
あえて前知識ゼロ、で読み始めた
一穂さんなら大丈夫、きっとおもしろいはずと
思った通りサクサク読めてしまうのだけど、すぐ次のお話にはいきたくない
残りの話数が減るにつれ
読み終わるのがもったいなくて一度本を閉じる、という
ツミデミック、第171回直木賞受賞
一穂ミチさん、直木賞おめでとうございます!
ここ何年かで知った作家の方
一穂さんの本で、はじめて読んだのは「パラソルでパラシュート」
なんてやさしいお話を書くのだろうと感激して
スモールワールズ(2021年)
光のとこにいてね(2022年)
と続けて読んでツミデミックは4冊目、たぶん
光のとこにいてね、の感想記事はこちら
候補3度目で直木賞を射止めた一穂ミチさん(46)
「高齢の母がいるので冥土の土産が何とか間に合ったなと、安堵(あんど)でいっぱい」
【時事通信映像センター】
一穂さんのインタビュー記事
ところで表紙の菊の絵
装丁はやっていないという、目黒礼子さんという画家の方の書いた絵とのこと
一貫して骸骨や花、昆虫をモチーフに描き続けてきた油画家の方だそうで
毒々しいまでに鮮やかな赤に菊、
目黒さんが「死の香り」と表現されていた
インパクト強めの表紙
何で菊が横向きなんだろう、、
昨日まで当たり前だった日常がいきなり横倒しになり、
足元が狂うような感覚を、花を横向きにレイアウトすることで表現した装丁のねらい、かな
知らんけど
昭和風にいうと「なーんてね」
一穂ミチさんの「ツミデミック」が届きました。11月22日に発売です。早速読みました📕6つの短編集で面白いので先が気になり読み進むのが早く、もったいないです。
— 目黒礼子 (@meguromegurou) November 17, 2023
こんな素敵な本の表紙に使って頂けて光栄です。#ツミデミック #一穂ミチ #光文社 #目黒礼子 #レイジンシャギャラリー pic.twitter.com/c0QkojPgEE
以下の6話が、ツミデミックに収録されているお話
違う羽の鳥
ロマンス⭐︎
燐光
特別縁故者
祝福の歌
さざなみドライブ
【違う羽の鳥】
題材は、スマホを落としただけなのにとかぶる
事情があって他人になりすます
【ロマンス♡】
ウーバーイーツのようなシステムのミーデリ
ママ友とのあやうい関係
子どものハーネス
なんか♡がきもい
【燐光】
燐光(りんこう)
幽霊となった主人公、松本唯が15年ぶりに意識を持って
15年後の未来を見るお話
【特別縁故者】
特別縁故者の主人公、お父さんの小物感、悪に振り切れない善人っぷりがいとおしい
結局すべて持ってる側の人で、、
読み応えのある、三宅香帆さんのインタビュー記事






