小説8050/林真理子 | VIKI(びき)のブログ

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小説8050 /林真理子

Hachi-Maru,Go-Maru  A Novel 

 

 

 

 

試し読みできる新潮社の特設サイト

 

 

 

 

 

 

ドラマ化、または映画化見据えたエンタメ小説だなあ

直球の感想

大団円のラスト

 

救いがあるか、ヒントがあるかと思って読むと

救いはない、ヒントもない

というか、読者に希望を〜というラストである

親が本気であることを伝える手段として「裁判」

ヒントになる方もいるのかもしれないな

 

解決ではなく道中の心模様が大切な私は

そんなにうまくいくかとしらけてしまった

エンタメとして楽しむ小説

 

 

 

8050と言いながら主人公父は50代歯科医

引きこもり息子はまだ20代

 

 

 

深刻で、うまくいかなくて、

家族で向き合うのは辛く、、

それぞれが悩む心の内がリアルで

という内容を期待してしまったのだけど

読み終わってみればしらけてしまった

 

あっという間に読める

次へ次へとめくらせるのはさすが

 

 

 

この厚さで書けるテーマではないよね

せめて上下巻は欲しい

 

 

 

 

お父さん目線でずっと描かれているけど

このお父さんがなんだかなぁ

歯科医を引き継いだ息子という設定だからなのか?

もうちょっと思考してほしいなあ

 

 

 

母も、姉も、引きこもり弟も

誰にも感情移入できず

 

 

 

誰もが抱えるであろう子育て中の迷いについて

お父さんが言った唯一の共感ワード

 

「おっかなびっくり、迷いながら、自信があるふりして、

時には怒鳴ったり、機嫌とったりして子どもを育てているんだ」

 

父、正樹が引きこもりの息子にドア越しに語った言葉

共感はしたけど

お父さん、それは息子に言うことじゃないような

 

 

 

時期を逸することなど恐れずに

多方面への利害など配慮せずに

ひたすら取材し悩み、ようやく書いたというものが読みたい気分だったのだ

 

 

 

この題名のようなテーマならば

職業小説家ではなく

身も心も削って書かれたものを読みたい

 

 

 

インタビュー動画で林さんは

まだ間に合うんだったら何か行動をというきっかけに

この本がなってくれたらうれしい

というようなことを語っていた

 

当事者だったらこれ読んで何かできると思うのか

たとえば裁判を起こすことで

向き合っているんだ

本気なんだと伝わるのか

 

 

 

主人公父は、結局何も失わない

離婚した妻は、時折やってくる

 

 

 

ネーミングはさすが

節子は50代にして古いかと思う

 

父:大澤正樹

母:大澤節子

姉:大澤由依

弟:大澤翔太

姉の彼氏:野口啓一郎

母の元同僚:小野奈津子

同級生:堀内真司

同級生:金井利久斗

同級生:佐藤耀一

同級生:寺本航

校長:村上

元担任:半田

証人:田村梨里花

脚本家:桜井潤太郎

用務員:益田好之(よしゆき)

弁護士:高井守

弁護士:槙原祐子

弁護士:湯村

弁護士:宗方

 

 

 

装画は、平場の月で何とも味わい深い表紙だと思った、

想像がふくらむ、止まらない

すごい力のある絵だなと思った田雑芳一さん

 

 

 

 

 

 

装画/田雜芳一(たぞうよしかず)