みやぴんは学習塾に通っています。
授業であったことを話してくれました。
「国語の授業で音読に当たったの」
「へー！塾でも音読があるんだ！」
「うん。それがね、野球に関する文章だったんだよね。きっと、先生は私が野球をやってるのを知ってて当てたんだと思うんだ」
「そっか。そういうところはなんだかニクイねぇ」
「でね、『四球』って書いてあったの。日本語だとデッドボールも『死球』でしょ？だからね、音読するのにこのまま読んじゃダメだ！と思ってね」
「うんうん」
「そこは『フォアボール』って読んだの！」
「えーっ！音読しながらそこまで見て考えて読み進めたのすごいねぇ！！」
「ふっふっふ。でしょう？先生もそのときは『おー！さすがだね！！』って言ってくれた
」
音読の難しさって、
読み上げているところより少し先を視野に入れて、
言葉のアクセントや読みや語調を調整していくことにあると思う。
それをやっているのが分かるだけでなく、
"しきゅう"を「フォアボール」に直して読むなんて！
素晴らしい機転の利かせ方！
って、野球がどれほど好きか！っていうのが分かる
好きなものはとことん好き。
それがモチベーションを上げることにつなげるのも、いいね
以前野球観戦に行ったときに、女子高生二人組がナイター観戦に来ていたのを見て「ねぇ、母ちゃん。あの子たち友達同士で野球観に来てるね」とつぶやくみやぴん。
「そうだね。私も高校生のとき、友達みんなでナイター観戦に出かけたことあったよ」
「え！？そうなの？そういうことできるの？？」
「そりゃできますよ」
「そうなの？いいなぁ！でも、私の周りに、女子で野球が好きな子はちっともいないんだよね…」
「あのね、今の小学校の友達だけじゃなくて、これからどんどん、もっともっと色んな人と沢山出会っていくんだよ。だからね、そういう中には野球が好きでドラゴンズが好きで、話の合う人がいて、友達になれるよ、きっと」
「そっかー。そうなんだー！！」
人はともすれば小さな人間関係を全てだと思ってしまう。
よく機転が利く、全体を俯瞰できているように思えるみやぴんだって例外ではない。
でも、そんなことはないんだよね。
いくつも「居場所」があって入れるし、合わなければ離れればいいし、なければ作ることだってできる。
みやぴんが小さくなってしまわないように。
好きを高めて広げていけるように。
ハハはそこに語りかけていこう。
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