先日、気圧の谷間にやられたのか、久しぶりのひどいめまいに襲われていたワタクシ。
薬のストックが残り１つしかなく、これではマズイ、と慌ててホームドクターである耳鼻科へ。
ふわふわして気持ち悪く、体を起こしているのもやっとという状態だったので、先生から診察と同時に「今ここで薬を飲んでいきなさい」と言われました。
看護師さんがお水を運んできてくださったのですが、そのときににっこり笑いながら「耳鼻科のお水で薬を飲むとよく効くからね〜」と。
そこに先生が「そうそう。大丈夫。この薬はよく効くから。あとはね、今日はもう寝なさい。これ飲んで寝ればたいてい良くなるから大丈夫。」と肩をポンポン。
帰り際、会計のところに出てきてくださった先生が「めまいはね、じーっとして動かなさすぎるのもダメだけど、今日はしっかり寝てればいいんですよ。そしたら明日にはよくなるから大丈夫」と言われて思わず「私、先生に『大丈夫』って言われたらそれで元気になる気がするんです」と言うと「あぁ、そう？それは良かった」と照れ笑いしながら診察室に戻ってしまいました。笑
でも、理論では説明できなくても、そういう言葉で良くなっていくと思える自分が確実にいるのです。
これはもちろん、長年の信頼関係の賜物。
先生の診察で分かったこと、アドバイスを受けて改善したことが実際にある。
ムスメの診察に付き添っただけでも先生は「お母さんのめまいはどう？」と必ず聞いてくれて、混んでないタイミングだと「ちょっと立ってみて」とふらつきチェックをしてくれたり、「忙しいの？」とか「最近リウマチの痛みはどう？」とか、毎回聞いてくれる。沢山いる患者さんのデータベースが、先生の頭の中にはどれだけ入っているんだろう？と思えるほど。
この「私をちゃんと見て診てくれている」という安心感はとても大きい。
だから、そういう先生（とそれを分かっている看護師さん）が伝えてくれる言葉は、魔法の言葉になる。
ただ、長年の信頼関係がある人の言葉は、気をつけないと呪いの言葉にもなる。
信頼している誰かの言葉が、呪いになることもある。
私の言葉が、誰かにとっての呪いになることだってある。
そうと分かって、どんなときも、言葉は努めて選んでいかないとね。聴くときも、話すときも。
でも、長年の信頼関係がなくても、たとえ初対面だとしても、魔法の言葉が伝えられること、伝わることもある。
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