私の実家の菩提寺は、産まれ育った実家の目の前にあります。
小さな子どもの頃は、そのお寺の庭でよく遊んだものでした。
そんな目と鼻の先なので、特段お盆やお彼岸でなくても、祖母や母とお参りしたり、掃除したりすることは日常でした。
大人になると、さすがにお墓参りが日常とはならず、それでも、お彼岸やお盆に、出勤のついでに手を合わせるくらいはできる有り難い状況でした。
そんなだからでしょうか。
今、早くお墓参りに行きたいと思う自分が笑えます。
明日はお仏壇(仏壇は兄の家に移転安置)にお参りして、お墓参りの予定。
スーパーの果物コーナーでお供えを悩む私に、ムスメが聞いてきました。
「母ちゃん、おじいちゃんは何が好きだったの?」
「そうね、フルーツならなんでもたいてい好きだったわ」
「お供えって、好きなものをあげるんでしょう?」
「まぁ、そうといえばそうね。
でもそれを言うなら、おじいちゃんは『不朽園の最中』が大好きだったのよね。
そうかー。買いに行かなきゃかしら。」
久しぶりに買ってきて、お供えしようかな。
父の笑い声が聞こえてきそうだ。