最近、いろいろと考える事 | 翕 然(胡麻柴の布袋号景虎と+α)

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主に8割が我が家の柴犬・景虎の事について。残る2割は何気ない日常のあれこれ。更新は基本的にスローペースで、のらりくらりやってます(•∀•)

  

7月に入り、「さぁ!腹を括って私の話をしよう!」と思っていた矢先、今からちょうど2週間前の選挙期間中に大きな事件が起きました

それによって事件を起こした容疑者の素性と共に某宗教の事も取り上げられ、今もその宗教に対しては注目が集まっています


本来ならこの話は私自身の話の後半、それも私の親についての話をする時にしようと思っていたのですが、先にここで少しだけ話しておきます

何を隠そう、私も宗教にのめり込んでいた親の姿を間近で見て育った人間だからです。今回の容疑者の場合は親だけが信仰している形でしたが、私の場合は一族単位での信仰です

ちなみに親や一族がのめり込んでいた宗教は、今回注目されている某教会系の宗教ではありません




ここでは名前は伏せておきますが私の母方の一族は全員、とある政党の支持母体となっている某宗教の熱心な信者でした。それは今も変わっていません

この話を聞いて「その某宗教ってもしかして…!」と思ったそこの貴方!
貴方が頭に浮かんだその宗教でおそらく間違いないです!アポなし訪問と選挙前の電話で有名なアレです!(ほぼ隠し切れてない(^_^;)

私の母親は勿論、母方の祖父母、母方の叔父と叔母、母方のいとこ達、更には母方の祖母の兄弟はほぼ全員がこの宗教の信者でした
元々、私の母方の祖母の実家がこの宗教の元になる宗派(北条時宗に何度も処刑されそうになったあの人の宗派)を信仰していた家系だったそうです
元はそのような感じだったのですが、祖母は私の母親のすぐ下の弟さんを産んだ後に肥立ちが悪く、その時に祖母に設立したばかりでまだ新しかったこの宗教に入信を勧めた人がいてそれからの始まりでした
この時点では祖父はまだ入信はしていませんでした(祖父の実家は浄土真宗の西本願寺派だったそうです)
祖父は生前に回顧録を残しており、そこには夜中の2時過ぎまで説き伏せられたと書かれていました。とりあえず、祖父自身は入信しないが祖母がそれで元気になるなら…と思って祖母だけの入信を許したようです

これは私の母親が話していた事ですが、祖母は宗教活動に熱心に取り組んでいたので夜遅いのは当たり前、後に入信してしまった祖父も仕事の後にそういう活動に駆り出されるので私の母親は学校から帰ってきたら幼い弟の面倒を見なければならず、夜も姉弟3人で過ごす事は普通にあったと言っていました。当時はまだ小学生と幼稚園児です
これは今もそうですけど家庭を疎かにしても活動だけは熱心に取り組むというのは、それで頑張ったら幸運になるって教えが根底にあるからなんですよね。そりゃあ生活が苦しかったり心身共に藁にも縋る思いで何かを信じたいと思う人ならそうなってしまうよなぁ…とは思いますが、何かを犠牲にして成り立つ幸運って意味ないよなと思ってしまいます
幸せになりたい気持ちはすごく分かりますが、結局は自分が向き合わなければいけない相手や問題を履き違えているなと私は思います

今回の事件で特に注目されているのは献金問題ですが、母方の一族が信仰しているこの某宗教にも存在します
献金という言い方ではありませんが、世間一般で言うところの御布施に近いものかなと思っています。必ず12月になったら実施されるもので、納める金額は最低でも1万円です(上限額は無し)
「その最低金額の1万円で年末の御節料理かオードブルが買えるじゃないか!」というのが私の個人的な意見です。奮発して御馳走が食べられますよ!

私の母親は亡くなる3日前に7万円も納めました(私が母親に頼まれて代理で銀行に納めてきました)
はっきり言って母親のせいで当時の家計の金銭面は大変だったので「こんな事に7万円も払うの本当にもったいないな」と思っていました。実際、その後に母親本人の葬式になりましたしムキー
でも納めた本人にしてみればお金を納める=幸運になるって方程式(少なくともこの宗教はそんな感じ)なので、仮にそれでお金を納めなかった後に何か家庭的な問題や健康面の問題が生じたら「あの時にお金を納めなかったからだ…」という考えになる訳です
プラシーボ効果や引き寄せの法則ではないですが、ここは巧みな精神面の刷り込みですね

勿論、熱心な活動と同じく、幸せになりたいんだったら多額のお金を納めるという考え方にもなるんだろうなと思います。そのお金でロト6を買った方がはるかに楽しいと思うんですが…(個人の感想です)

私は自分の母親や祖母、そして叔父一家がそのようにたくさんお金を納めている姿を長年見てきましたが、誰一人として幸せそうだなという生活を送っていません。むしろ金銭的に苦しくていつも何かの問題を抱えている生活スタイルしか見ていません
結局のところ宗教が云々というよりもその人達の個人的な部分、特に精神的に自立する考えを持った成熟した人間だったかどうか…というのもあるのかもしれません。けれども幼少期の人格形成の土台の中に親の宗教というのもあるので一概には言えませんが…


宗教にお金を注ぎ込んで生活が破綻する経験はよく分かります。今回の事件の容疑者の家庭ほど悲惨なものではありませんが、こんな事にお金を使わなければこっちに使えたのにと思う事は数え切れないくらいありましたし、何より自分の母親の姿を見ていて「何だかなぁ…」という感じでした
これは私の個人的な意見ですが、もしかするとこの容疑者の人は母親から「お金を貸して欲しい」などとお金の無心を過去にされた事があるのではないかなと思ってしまいました
同時に「母親がこの宗教にさえ入らなけば自分は今頃は順風満帆な人生を送っていたのに」とも思っていたかもしれません


この某宗教を熱心に信仰している一族に生まれ、そこで宗教的な教育を受けて育った私の立ち位置についての話はこの後の私の身の上話をする時に母親と祖母の話の部分で改めて話します
2週間前に起きた事件が話始めのきっかけではありましたが、ある程度は私の事を話せてよかったなと思っています
……とは言いつつも、このブログの読者の方に私の母方の一族と同じ宗教の人がいたら…と思って少し「ひいいいっ!(((゚Д゚)))」となっているのはここだけの話です無気力