新学期に向けて。 | スペイン王室

スペイン王室

スペイン王室の現役メンバーから、遡ってその先祖の方々まで、おもしろそうな逸話をピックアップしてお届けします!

いやあ~、あっと言うまの2ヶ月でしたねえ~・・・。普通スペインの
学校って2週目あたりまでまだ夏休みなんですけれど、うちの子は
インターでも早め、日本の学校並みに、今日9月2日から新年度
スタートで、元気?に登校して行きました。上の娘は日本で言う
ところの中2になりましたが、今年から校舎が家から遠くなり、
スクールバス登校。

“バス停への行き方が今ひとつ分からない。”

と言うから付いて行くと、今度は、

“恥ずかしいから、少し放れていろ。”

と。写真撮影も却下。でも、バスに乗って放れていく時は、
嬉しそうに手を振ってくれました。

家に帰ると、今度は夫が徒歩10分の距離を、車で息子を送りに
行くところ。今までは姉と二人で通っていたので、4年生になった
息子はどこか寂しそう。家を出る時も、見えなくなるまで珍しく
私に手をふり続けていました。去年まで仲良くしていた3人の
お友達が皆お引越しとかでいなくなってしまった息子。それで尚
不安な新年度初日。とても内気な性格なので、今日迎えに行った
時に、元気にしていると良いのですが・・・


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さてさて、話を本題に戻しましょう。
王室ご一家で新学期と言えば、まずレオノール皇太女とソフィア
王女。しかし、お二人は名門私立とは言え、普通のスペインの学校
にお通いですから、新年度スタートは9月11日です。

どうでも良いのですが、レオノール皇太女とうちの息子は同じく
2005年10月生まれ。よって、日本の学年では新4年生ですね。
お二人の通われるサンタ・マリア・デ・ロス・ロサーレス校では、
四年次より、第二外国語が必修になり、“フランス語”、“ドイツ語”、
“中国語”の中から、一つ選んで学ばなければなりません。スペイン人
にとっての難易度は単語のスペル、文法が似ているフランス語、
それでも似ている単語があり、同じアルファベットを使うドイツ語、
さようなら中国語の順番です。レオノール皇太女、どの言語を
選ばれるのでしょうね。

普通はフランス語ですけれどね。ドイツ語は、スペイン人には
ハードル高いみたいです。

“皆、難しい。”

って唸っていますから。例外は医者やっている子くらい。
中国語は珍しいですね。漢字とかに興味を持つ子ですかね。


さて、ここで面白い話があるのですが、フアン・カルロス国王と
ソフィア王妃は国際結婚されました。フアン・カルロス国王の
母国語はスペイン語、ソフィア王妃の母国語はギリシャ語です。
スペインの国王王妃である以上、お二人が公の場にいる間は、
スペイン語で会話されますが、私的な場では何語で話されるの
でしょうか?


フアン・カルロス国王・ソフィア王妃 → 英語

アルフォンソ13世・ビクトリア・エウヘーニア王妃 →フランス語
                                 後スペイン語?


そう、フェリペ皇太子、エレナ王女、クリスティーナ王女は、ご両親
が英語で話す環境で育たれたのです。このことは、もう20年以上
前に、テレビカメラがサルスエラ宮殿内に入ることを許可され、
国王ご一家の日常生活が国民の目に触れた際に明らかになり
ました。結果、フェリペ皇太子も両王女も、苦労することなく英語
をマスターされたと言います。

レオノール皇太女とソフィア王女の英語教育にかんしても、フェリペ
国王並びにレティシア妃は、大変ご熱心で、両王女がまだお小さい頃
からイギリス人の養育係をおつけになり、それに加えソフィア
王妃がお二人に英語で接せられると言う理想の環境を作られて
いるようです。

それに加え、未来のスペインの女王ともなると、国の公用語となって
いる“カタルーニャ語”、“バスク語”、“ガリシア語”の習得も必要
となってきます。遭えて言うなら、“ガリシア語”は、ブラジルの
“ポルトガル語”に似ていて、“カタルーニャ語”は、“スペイン語”と
“フランス語”の中間とでも言いましょうか。レオノール王女は、
話者の多い、“カタルーニャ語”から既に学習に入られているそう
ですが、未来の女王への道、小さいのに大変ですね。ソフィア
お祖父さんの人に好かれるところ、お祖母ちゃんの賢さ、お父さん
の真面目さ、お母さんの努力家肌を継いでいて欲しいです。

そして、音楽の授業では、この四年次から一つの楽器を選んで
練習し始めるんだそうです。選択出来る楽器はと言うと、

1.バイオリン
2.チェロ
3.フルート
4.パーカッション
・・・・
そして、いずれは学校のオーケストラの一員になったり、友達同士
でトリオとかカルテットとかを組んで発表出来るように持って行く
とか。流石名門私立!やることのレベルが高いですね!!



*最後に、相変わらず今年の8月のレティシア妃に対するメディア
報道は辛口。でも、流石に酷過ぎるなと思ったのは、


“レティシア妃がスキーやマリンスポーツに全く興味がないのは
もう周知の事実となっている。と言うのも、レティシア妃は、それ
とは無縁の労働者階級出身で
、王室に何年いても、周りに
馴染もうとせず、自分の興味がないものは興味がないで
突き通されてきた。結果、フェリペ国王のヨットへの情熱にも
関わらず、レオノール皇太女とソフィア王女が、従兄姉たちとの
ヨットの講習会に興味を示されないのも当然である。”

“しかし、ヨットレース最終日、驚いたことに、マジョルカ島を去る直前
に、レティシア妃と両王女がフェリペ国王の応援と写真撮影のために
ヨットクラブを訪問された。両王女はヨットの中に入るなど、ヨット
に興味を持たれた様子。この分だともしかしたら、来年は従姉たちと
一緒にヨットの講習会をお受けになるかもしれない。そうしたらまた
ご一家の絆がより強まり、バルセロナ伯爵の代から引き継がれて
きた国王ご一家の海への情熱も引き継がれ、お孫さんが一緒
になって楽しまれるのを見てソフィア王妃が誰よりも喜ばれるだろう。”


と言う記述。ここまで言うかですね、本当。それとも、記事には
書けないけれど、よほどひどいことでもされたんでしょうか、
レティシア妃???




↑スキーを楽しむご一家。左から、フェリペ皇太子、エレナ王女、
フアン・カルロス国王、ソフィア王妃、クリスティーナ王女。


で、ちょっと調べてみました。王室ご一家って、ヨット以外にも、
スキーを嗜まれていたことを思い出したので。
するとレティシア妃、ご結婚した年とその翌年のみフェリペ皇太子と
スキーに挑戦されていたことが分かりました。最初の年は、ご一家が
毎年通われているスキー場へ、翌年はメディアシャットアウトで、
お二人だけで内密に。しかし、その二冬挑戦したきりでお辞めに
なってしまわれたようです。
お子様がお生まれになった後は、2010年の聖週間の休みに、
フェリペ皇太子のみ4歳のレオノール王女とソフィア王女を連れて、
ソフィア王妃とスイスアルプスに行かれたそうです。しかし、お子様
連れは、後にも先にもその一回のみで、レティシア妃のお許しが
出ないのか、ソフィア王妃とのご一緒が適わないのか、フェリペ
皇太子は、毎年友人の方と連れ立って一人スキー休暇に出向かれて
いるようです。

そして、ヨットクラブにも1人でお出まし + 海上にも妻子の応援は
なし、 = 冷たい家族、ってことですかね??
 
でも、お互いの趣味の違い、価値観の違いはどうしようもないのでは
ないでしょうかねえ。ただ、王妃と言う位にある方ですから、“好き”
なフリくらいはしてもいいかもしれませんね。自分がスキーを滑らない
までも、夫と子供と一緒にゲレンデに立つくらいはしてもいいかな、
と。 後は宿に戻って、お茶なりしていて下さって構わないので。




↑レオノール皇太女のスキーウェア姿。




↑スキー初心者のレティシア妃。
確かにイメージが崩れ、お気の毒かも・・・



しかし、今年の夏は、レティシア妃批判の記事が複数の新聞、雑誌
に、少しずつ時期をずらして載るなどひどかったですね。
でもファッションに関しては引き続き、色々なメディアが褒め続けて
います。ファッションはですね。でも、それでは見た目だけが命みたい
で私的には嫌味で、好きではありません。それとも、どこの国のプ
リンセスも若い王妃もこんな扱いをされているのでしょうか???


El look completo de la Reina (Gtres)

↑ちゃんとご公務されても、メディアが扱うのはそのファッション
が大半。何故???400ユーロのプラダの靴に190ユーロの
Bossのスカート。ピアスは665ユーロの18カラットの白金。
こんな具合に、お洒落に幾らかけているかすぐに値段が出る
恐ろしい世界・・・。ついでにこの靴は今回初めてとかも載る。