娘

育児休暇を取っている娘が我が家に滞在している。
料理が面倒だと言ってた娘が、「19時から作るごはん」という本を買った。この本のレシピが早く出来て旨いと言って、「お母さん食事私が作るね」と言うことで、毎日娘が昼、夜と作ってくれる。
牛丼、スパゲテイー、カレー、今夜はハンバーグ、どれも一工夫してある。しっかり天然ダシを取っている。短時間で作れるが、それがこの料理の深みを出してるのかもしれない。
まったくの驚きである。娘は大学に行くので家を出る前は、私が忙しく料理が出来ない時、お兄ちゃんに作ってもらってテーブル座っていて、もっぱら食べる人であた。

大学に入って、「豆、ヒジキを煮るのどうするの？」という電話が時々掛かってきた。家にいる時、料理をしなくも心配ないものだと思った。
それ以来、「うちの娘は何にもしなくて困る」と言う人がいると「大丈夫、お母さんが、作ってやっていれば、時期がくればやるわよ」と言っている。

今回はまったくの驚きである。レストランを開いてもお客はくると確信をもった。
料理の面白さに目覚めたようである。孫娘もこの味をしっかり覚えてるのにちがいない。

娘は裁縫にもめざめた。娘がつくったリュックを、孫娘は我が家に来る人ごとにに「これママがつくったの」と持ち出し見せている。
大学に入るので家を出た娘がこんなに長く逗留したのも始めてであった。娘の何でも前向きに暮らす姿に、娘というより一人の人間として、私も前向きに生きようという姿勢を学びたい。