私の近くにスッポンを養殖し、それを料理に出してくれるお店がある。そこで、かれこれ15年振り位でしょうか?同業者4夫婦と食事会をした。
皆、既に子供は独立し、夫婦二人暮しである。長い事、会っていなかった女性達は、昔行った旅行の時の話、孫の話、自分がどれだけ老いてしまったかなどの話で、長い事会っていなかった時の空間を感じることなく、時間の過ぎていくのを忘れてしまった。
家の近くにあっても、スッポン料理は、高級感があり今まで行ったことは無かった。今夜はスッポン料理のフルコースである。
何でも話の種かなと思って、出たもの皆食べたが、血や胆汁、肝類は体に良い、目に良いと云われても、あまり気持ちの良い物ではない。酢の物や、から揚げはとても軽く、鍋物は割りに淡白で美味しかった。
女将は、スッポンは食べられるまでには、2年も掛る。スッポンを池から、出す時に何度も咬まれて、その傷が丁度昔、駅のキップに入れるパンチの大きさで、なかなか傷が治らない。、またスッポンは池から陸に上がるとスッポン同士が噛み付いて数珠繋ぎになって、又水の中に入れると離れるのだと、可笑しいそうに叉いとおしいそうな顔をして話してくれた。
私は薬膳料理を食べた感じがした。