診療所を開いた当時、よく玄関に、子猫、子犬が捨てられた。ある時は小学生の子供が、「お母さんが動物病院に子猫を捨てて来なさい」と言ったからと、子猫を抱えて立ってた事もあった。
ある日曜日の朝、私が新聞を取りに、玄関に行くと、車の止まる音がした。
「急患」かな、と思って門の所に行くと、一台のの車から男の人が、まさに成犬を下そうとしていた。犬を下ろすと、その車はすばやく走り去った。すると犬はその車を一目散に追いかけた。しかし犬でも車の走る早さには叶わない、犬は走る事を止め「とぼとぼ」歩き始めた。
あまりにも早い出来事なので、私はただ呆然と立っていた。
暫くすると、「とぼとぼ」歩いてた犬の側に、さっき去った、白い車が寄ってきた。その車から赤いセーターを着た、小学生位の女の子が降りて、犬に「頬擦り」し犬を抱きかかえ車に乗った。車は来た方向に去っていった。
車が去ってから、私はあの車の「親子」は犬を捨てに来たんだと気がついた。
私は女の子の様子で、これできっと「あのワンちゃんも女の子の友達として」二度とこんな事はされないで、幸せに暮らせると思った。
今、こういう事は少なくなった。
「動物は捨てると法律違反になるのです」
「動物の保護及び管理に関する]法律も平成12年12月1日から新しくなった
「動物の愛護及び管理に関する」法律の概要は此方に、参考まで