【低分子フコイダン】アレルギー症状を緩和 #低分子フコイダン#アレルギー | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

低分子フコイダンは、抗がん剤作用がある物質ですが、それ以外の効果としてアレルギー症状の緩和があります。

 

低分子フコイダンは花粉症などのアレルギーを緩和するといわれています。

 

【アレルギーはなぜなるのか?】

花粉症の場合は、花粉が体に入ると抗体と呼ばれる攻撃物質が作られます。

この抗体が体内の肥満細胞に着くと、花粉症にかかるスイッチの役割をしてしまいます。

このスイッチを花粉が刺激していくことにより、肥満細胞に含まれているヒスタミンなどのかゆみを起こす物質をまきちらすことで、花粉症特有の症状がでてくるのです。

 

低分子フコイダンは、花粉が最初に体内に入ってきたときに出来る抗体が作られないように働きかけることで花粉症を回避できるといわれています。

 

アレルギー和らげる方法の1つとして、フコイダンを摂取してみても良いでしょう。

 

アレルギー疾患の一般的な治療は以下です。

・ステロイド剤

・シクロスポリン製剤  製品名:アトピカ(エランコジャパン)

・オクラシチニブ製剤 製品名:アポキル錠(ゾエティスジャパン)

 

これらの薬は、リンパ球を抑制する働きがあるので、長期に使うと免疫不全やがんになる可能性が高くなります。

 

その点、低分子フコダインは即効性がありませんが、海藻アレルギー以外の子には大丈夫です。