【食事療法】 納豆はひきわり納豆でいい? 粒納豆とひきわり納豆の違い #アミノ酸#食事療法 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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食事療法で納豆をあげましょう、というブログを書きました。

【食事療法】がんのもふもふちゃんには、まずは「納豆」を #がん #納豆

 

以下のような質問をいただきました。

 

あらかじめ細かく豆が刻んである「ひきわり納豆」で代用できますか?
犬、猫ともに与える量はどれぐらいが適切ですか?

 

答え、ひきわり納豆でも大丈夫です。

 

【ひきわり納豆と粒の納豆の違い】

 

ひきわり納豆と粒納豆は、製造工程が違います。それを見てきましょう。

  • ひきわり納豆
    1.大豆を挽き割る
    2.皮を取り除く
    3.水に浸す
    4.煮る
    5.納豆菌をかける
    6.発酵させる
  • 粒納豆
    1.大豆を水に浸す
    2.煮る
    3.納豆菌をかける
    4.発酵させる

 

ひきわり納豆は、発酵する前に大豆を細かく割り、皮を取り除いてから発酵させる。

皮も取り除かれているため柔らかく、なめらかな食感を持つだけでなく消化にもよいとされています。

 

粒納豆より皮がないので、繊維質が少ないです。

 

【飼い主さんのできること】

 

初めて納豆をあげるときに、まずは消化により「ひきわり納豆」を見てウンチの様子を見てください。

 

納豆をあげる量は、以下のことを注意してください。

・BUNが高値ではないか?

・ウンチは下痢ではないか?

 

それを見ながら、始めは少しずつからやってみましょう。

粒納豆をあげるときは、細かくしてからあげてくださいね。