【再生医療】スコティッシュフォールド7歳、慢性腎不全の予防のために幹細胞培養上清液#腎不全 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

↑7歳のスコティッシュフォールドのロンちゃん

 

ネコ科の動物は、糸球体がゴミ(老廃物)を出してもそれを処理する能力が乏しいです。

それで、宮崎先生が、AIMという物質を発見して、薬を市場に出すように働きかけています。

 

猫さまが、慢性腎不全になるのは仕方がないというのは、飼い主さんにとってはとても困ります。

 

それで、幹細胞培養上清液の注射をしているスコティッシュフォールドのロンちゃんがいます。

もちろん、この治療は絶対に効果があるというものではないですが、今回、ご紹介するロンちゃんは、7歳になりましたが、腎臓の値は正常値です。

 

BUN  20.6mg/dl

CRE  1.5mg/dl

IP    4.6mg/dl

 

 

このような値なので、腎臓食なども食べず元気にしています。

 

スコティッシュフォールドですが、幹細胞培養上清液をやっているせいか関節痛などもなく高いところにも上っています。