【がん】アポキルは痒みをとめるけれど、免疫抑制もあるのでがんになりやすい? #アポキル#がん | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

私たちは、がんの治療を多くしています。

 

治療をするときに、過去の病気を尋ねます。

そのとき、アレルギー疾患を持っている子もいます。

 

痒みがあるので、新しくできた「アポキル」という薬を内服している子もいます。

 

 

痒みが取れるので、アポキルは使われています。

 

アポキルの作用

 

・ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤と呼ばれるお薬で、痒みのシグナルだけを麻痺させる

・一時的に「痒み」を感じさせない

・24時間持続します。

 

これは、いい面なのですが、長期に内服すると



・免疫抑制作用

リンパ球が働かないようにします。

実際、このアポキルを内服している子は、リンパ球が減少していました。全部の子がどうかはわかりませんが、私が診察した子は、そうでした。

長期、アポキルを飲む子は、注意してください。

 

 

 

 

お薬は、副作用もありますので、そのことを理解して、内服をしてあげてください。

 

アレルギー疾患の子の対策は、以下のブログに書いています。

 

【アレルギー】でアポキルを飲ませても続けても大丈夫? #アレルギー#がん | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし (ameblo.jp)