【食事療法】 魚をあげるのだったら、マグロよりサンマがいい理由#重金属#食 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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私たちの動物病院は、注射をしたり、薬を出したりをしています。

そのうえ、食事療法もしています。

 

がんの子、シニアの子には、なるべく魚をタンパク質とあげるように伝えています。

魚をあげておくと、尿のpHがアルカリ化しやすいです。

肉の加工食品は、IGF-1を多く含んでいるので、ひかえるようにしています。

 

●マグロよりアジやイワシがいいか?

 

魚を食べるときは、なるべく小さい魚がいいといわれています。

まな板に乗るような魚を食べるのが、いいのです。

 

その理由は、魚には水銀などの重金属が含まれているからです。

それに加えて、魚、全部をあげることで、サプリメントを減らすことができます。

内臓がある魚をあげると、肝臓も入っているので貧血の子にもいいですね。

 

そのことに気をつけていると、魚は、体によい食材です。どんな魚をあげた方が知っていることは大切です。

 

●あげない方がいい魚

 

大型で長生きする魚

・アマダイ

・メカジキ

・クジラ

・マグロ

・カジキ

・キンメダイ

 

●あげるよい魚

 

小さい魚、いわゆる青魚

・イワシ

・サンマ

・アジ

・サケ

 

などです。できれば、このような小さい青魚をまるごとあげてください。

もちろん、火を通して。

 

今年もイワシが少し高いですが、秋なのでイワシを食事療法にあげるのはいいですね。