猫に多いリンパ腫
猫のがんの中で、リンパ腫は多くある疾患です。
リンパ腫は、血液のリンパ球が腫瘍(がん)になってしまったものです。高齢の猫で発生することが多いですが、猫は猫白血病ウイルスに感染している場合は、比較的若齢でも発生します。ウイルスに感染している場合1~3歳で発症し、感染していない場合は8~10歳に多く発症します。
進行すると、肝臓や脾臓・骨髄内へ入り込んでしまい、命にかかわります。無治療の場合の平均余命は1~2ヵ月とされています。
リンパ腫は全身性の病気であり、他のがんに比べて抗がん剤がよく反応し、約60%の症例で効果があると言われていますが、治療を行った場合の平均余命は6~9カ月程度であり、1年を越せる確率は20%程度と報告されています。