【再生医療】慢性鼻炎がステロイド剤や抗生剤で効果がないので、再生医療で完治した犬の1例 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

高齢になると、動物病院で獣医師から「年齢的なものだから」と告げられることがあります。本日は、チワワの事例をご紹介します。

 

チワワは自宅で暮らしていますが、常に鼻息が聞こえるほど鼻水が出ています。悪化すると開口呼吸をすることもありました。

 

●他院の治療として、

・抜歯

・感受性試験を行った抗生剤

・ステロイド剤

などをしましたが、改善されませんでした。

 

●当院の治療

丸山ワクチンも投与しましたが、症状は改善されませんでした。

そこで、幹細胞培養上清液の臍帯治療を行いました。

 

治療後、鼻息が消え、鼻水も止まり、飼い主さんもペットも熟睡するようになり、元気を取り戻しました。

再生医療はすべての症例に効果があるわけではありませんが、新しい治療選択肢として、完治した子もいます。