病理検査をしないとがんとは確定診断はできなのか? #がん#貧血#低アルブミン#総タンパク | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑眼窩 鼻腔内リンパ腫で寛解して4年が過ぎたいちごちゃん

 

がんの子の確定診断は、病理検査です。

 

病理検査とは、その部分の組織を取ることなので、取るが難しいこともあります。

たとえば、口腔内にできていて、麻酔や鎮静をかけないといけない場合は、シニアの子、慢性腎不全の子、心臓病の子などは、病理検査はできにくいです。

 

それで、血液検査をすれば、わかることがあります。

・クロナリテー解析

 これだと、リンパ腫かどうかの判断ができます。

・Ht

・Hb

・ALB

・TP

上記が低値

 

・CRP(犬)

・SAA(猫)

上記が高値

 

だとがんの疑いがあります。

 

ALBやTPが低値の子は、消化器官にがんができている可能性が高いです。

 

病理検査ができなくても、レントゲン検査やエコー検査や血液検査を合わせて、もふもふちゃんの状態を獣医師に推測してもらいましょう。