■食事療法 アルカリ化食を食べなくなったときにどうすればいいのか? | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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私たちの動物病院では、がんの治療で少量の抗がん剤をつかったりもしますが、基本となるのが、食事です。

 

ほぼ全員の方に食事療法をしてもらっています。

それでもがんになると食欲が落ちるので、アリカリ化食を食べなくなる子もいます。

 

今日は、いままでアルカリ化食を食べていたのに、食べなくなった場合は、どうすれかを考えていきましょう。

 

●アルカリ化食を食べないときに、どうすれば?

 

このお話は、飼い主さんが成功したものです。

 

Kちゃんは、もともと肉食で魚なんか食べたくないということでした。

調子がいいときは、アルカリ化食を食べてくれていましたが、調子が落ちてくると食べてくれなくなったのです。それでやったことは、鶏がらスープです。

 

注意:市販の鶏がらスープの素ではなく、手羽先など骨がついている部分を買ってきて、作ってくださいね。

 

あまり食べないときは、鶏肉をあげていました。

そして、鶏がらスープで作って、それに野菜などを混ぜるのです。

鶏がらスープの風味がよいので、それで食欲がだいぶん戻ってきました。

 

 

ここで問題が、体がアルカリ化にならないことです。

それで、以下のことをしています。

・重曹療法

・高濃度ビタミンC点滴

・アルカリ化になるサプリメント

 

などをしながら、もふもふちゃんにしっかり食べていただき、炎症が起こりにくい体にしましょう。