■がん 尿は日に何回もpHは変わるの? #アルカリ化#がん | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑眼窩 鼻腔内リンパ腫で寛解して、もうじき4年になるいちごちゃん

 

私たちは、がんの治療をしています。

他の動物病院と違うとこは、がんは「炎症」だと考えているところです

炎症を抑えるために、尿のpHを測定してもらっています。

 

●尿のpHは、日によって変化するの?

 

時間によって、尿のpHは変化します。

 

がんの子を持つ飼い主さんは、その子の尿を測定しているので、同じ一日でも時間によって変化することを知っています。

 

多くの場合は、朝は酸性のことが多く、アルカリ性のものを与えるとその1時間後ぐらいには、アルカリ性になるっています。

 

がんが活発な子は、いつ測定しても酸性になっています。

そのような子は、食事療法だけでは難しいことが多いので、動物病院で重曹療法をしてもらいましょう。

 

 

●がんの子の理想の尿のpH

いつ測定しても尿のpHが,7.5から8になっていることが望ましいです。

脳に近いところにがんがある場合は、オシッコがちゃんと出ていれば、pHを8.5ぐらいにしておいてくださいね。

 

●まとめ

尿のpHをアルカリ化すれば、がんが寛解すれわけではないですが、それをしないといなかなか寛解しないと、私たちは考えています。