■がん 表在性がんにエタノール局注療法 #乳がん #エタノール局注療法 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

↑温かいところが好きなラッキー

 

 

 

 

 

人間の方では、肝臓がんにエタノール局注療法というものがされています。日本人の医師が開発したものだそうです。

 

簡単に説明すると、

エコーで肝臓を見てそこに無水のエタノールを注射するものというものです。

 

 

 

●無水エタノールの効果

*がん細胞を壊死させる

*たんぱく質を凝固させる作用

 

●エタノール局注療法のメリット
*比較的安全

*簡便

 

●エタノール局注療法のデメリット

*小さくかたまりしか適用でないなので、何回もしないといけない。

 

 
 
私たちの病院では、人間のようにエコー下でエタノール局注療法はまだしていないけれど、表在性のがんの子にはやっている子もいます。
*乳がん
*肥満細胞種
*扁平上皮がん
 
などです。
全てが適用というわけではないのですが、こんな治療方法もあります。かかりつけ医とご相談してみてくださいね。
 
なにも出来ないわけではなくがんになりにくいカラダにしてもらって、ゆっくり寛解に持っていきましよう。