■ 皮下補液は自宅で! | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

猫さまの病気で、慢性腎不全(CKD)は、シニアになるとよく見かける疾患で、そう珍しくありません。

私たちの動物病院では、CKDの場合は、自宅で皮下補液をしてもらっています。

アメリカでもこのような治療法は、いっぱん的で、コロラド州立大学のCooley氏らは、CKDの猫のオーナーに対してアンケート調査を実施しました。その結果、85%のCKD猫の飼い主が自宅での皮下補液をしているようです。

詳細はJournal of Feline Medicine and Surgery 2017年9月号に掲載。

(CKDの臨床症状)

*多尿

脱水

が、皮下補液で改善されます。

日本でもアメリカほどではないが、自宅で皮下補液をしている飼い主が増えていると思います。

飼い主さんにも皮下補液がしやすいように、情報の共有をするように心掛けています。

*補液はしさ36度ぐらいで。

*飼い主さんがリラックスしてする

など、みなさんの体験を共有しています。


猫さまもワンコさまもご長寿になったので、飼い主さんが、愛するもふもふちゃんに治療をしている時代が到来しているように、考えています。