■がん フードの牛、豚、鳥などは日本産ですか?#肥育ホルモン | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

 

猫さま、ワンコさまに与えている牛、豚、鳥などは日本産ですか?

 

原産地をよく見て、あげてくださいね。

 

人の医学

 

乳がんや前立腺がんなどの「ホルモン依存性のがん」は、海外の食肉の残留する肥育ホルモンと関係があるのではないか、といわれています。

 

 

日本国内では牛などに肥育ホルモンは使用されていないと考えて大丈夫です。

 

が、海外では、牛などを育てる初期の段階で成長ホルモンを投与し、通常よりも短期間で身体を大きくするのが日常的に使われています。

 


この肥育ホルモンが、残留するので、それを多量に食べていえば、ホルモン依存性のがんになりやすいということです。


猫さま、ワンコさまが、日本産の牛や豚や鳥などを食べていれば、この肥育ホルモンに関して問題は、ほぼありませんが、海外のものだとこの危険性を孕んでいるのです。


自分があげているフードの原材料を見て、その原産国を知ることが大切です。そして、その牛なり豚なり鳥が、「hormone free 」 か検索をかけて調べてあげてね。

このような牛、豚、鳥などは、オーガニックフードになり、値段も高価になりますので、あまり安いフードなど、肥育ホルモンが入ったフードの可能性もあります。

飼い主さんが、選んでいるフードがちゃんとしているか、どうかよく調べてあげてね。