まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

がんのもふもふちゃんをたくさん診察をしています。

このブログで、pHをアルカリ性にしましょうね、という話をしています。

今日は、pHとは何かを少し勉強しましょう。

 

●pHとは?

□水素イオン指数

□水素指数

1909年にデンマークの生化学者セーレン・セーレンセンが提案した

□7より小さいときは酸性

□7より大きいときはアルカリ性

□7付近のときは中性

□pHが小さいほど水素イオン濃度は高い

□pHが1減少すると水素イオン濃度は10倍になり、逆に1増加すると水素イオン濃度は10分の1になる

 

 

ちょっと難しいですね。

 

●飼い主さんのできること

食事療法やサプリメント療法をしてっもなかなかアルカリ性にならないときは、体の中に多量の水素イオン・プロトンがあるということです。

そのような場合は、高濃度ビタミンCを入れて、プロトンを減らしてあげましょうね。

以下を参考にしくださいね。高濃度ビタミンCは、内服では水素イオン・プロトンには効果があまりないです。

 

■がん 高濃度ビタミンC 飲んでも効果があるのか? プロトンを考える#高濃度ビタミンC | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし (ameblo.jp)

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が寛解中のいちごちゃん

 

 

私たちは、がんの治療を多くしています。

ある飼い主さんから以下のような話を聞きました。

「がん治療をしていたけれど、あまり効果がないので、抗がん剤の量を増やす」といわれて怖くなりした。

 

その理由で、私たちの病院に転院されました。

 

●抗がん剤の量を増やして効果があるの?

 

他の治療はよくわかりませんが、私たちが行っている免疫誘導の治療では、抗がん剤の量を増やしても効果が薄いと思います。

それ以上に、抗がん剤の副作用が強くなり命の危険にさらされることもあります。

 

●どうすれば?

がんにすみにくい体にすることですね。

なんといっても炎症を抑えないと、がん細胞は活発になります。

 

CRPとSAAを見て、N/L比を2以下にすることが大切です。

これらのことをどうするかは? そのことによって違うのでかかりつけ医とご相談下さいませ。

 

 

猫好きの初老女性、しばらくぶりに動物病院に来院。その人は、悪臭を漂わせていた。そこには、なにがあったのか。だれにでも起こりうることについて解説します。

 

「猫の様子がおかしいの」連れてきた飼い主から異様なニオイが。一体何が起きている?(石井万寿美) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

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↑ラッキーにこんなご飯を毎日、あげていました。噛んで食べてくれたので、骨もそのままです。

 

がんは、炎症作用です。

炎症が収まらないと、寛解に持っていくのは難しいですね。

 

私たちは、抗がん剤治療もしますが、それと並行して抗炎症治療も積極的にしています。

そのひとつに高濃度ビタミンンC点滴です。

 

●なぜ、高濃度ビタミンC点滴をするのか?

 

酸性というのは、プロトンが多く存在しています。

そのプロトンを少なくしないと、体をアルカリ性にできないのです。

 

ビタミンCは、化学的には電子共有体なので、プロトンが存在するところに電子を与え、還元します。

つまり強い炎症状態を改善させる働きがあるのです。

 

プロトンとは:水分子が解離したOHとH+に共通して存在する“ H+ ”の水素原子を「プロトン」とよんでいます。

 

●ビタミンCを内服させるのは?

高濃度ビタミンC点滴は、動物病院に行かないとできないので、飲ませている飼い主さんもいらっしゃいます。

内服をしても、がんの炎症を抑えることは、難しいです。

なぜ、ならビタミンCの電子共有体というところを理解していただければ、納得がいくと思います。

 

 

●まとめ

がんの治療をしていて、なかなか炎症反応が下がらない、N/L比が下がらないもふもふちゃんは、高濃度ビタミンC点滴を考えてあげてくださいね。