まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

image

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が5年以上、寛解しているいちごちゃん

 

私たちの動物病院は、がんの子を多く診察しています。

今日は、メラノーマで下顎を取った子の例を紹介します。

 

他院で、下顎を取りました。

しかし、メラノーマなので予後は160日ぐらいしかないと言われて、覚悟したそうです。

 

そのため、私たちの動物病院に来られています。

 

1月の手術をしています。

いまでは約1月半がたっていますが、日に日に元気になっています。

飼い主さんが「家の中でもよく動くようになった」ということです。

 

【私たちの治療】

・高濃度ビタミンンC点滴

・丸山ワクチン

・食事療法

・アルカリ化のサプリメント

・漢方薬

・有機ゲルマニウムの噴霧

・有機ゲルマニウムの内服

 

 

【各種検査の結果】

・尿のpHが7.5以上

・CRPが正常値

・好中球/リンパ球が2から3

 

飼い主さんが「ワンコさまが、お元気とおっしゃると、ちゃんと数値にも炎症反応が出ていないです。

 

まとめ

手術をしても「体をがんに負けないようにしておいかない」と、再発や転移をしやすくなります。

 

 

イメージ写真

 

↑高齢の犬の上顎の腫瘍 歯石が蓄積

 

 

高齢の犬が、前歯が落ちて、何か赤いものができているということで、来院しました。

口腔内のケアをしたことがないようで、歯石はたくさん付いています。

口腔内を見せてくれず、飼い主さんの動画でなんとなく把握。

 

上顎の前歯だったので、奥まで見えず、鎮静をかけて以下のことをしました。

・組織を取り病理検査へ

・歯石の除去

・レーザーで患部を蒸散

・レーザーで歯肉内の細菌の処置

 

病理検査はエプリスでした。

良性の腫瘍でした。

 

【口腔内の良性腫瘍について】

 

口腔内の腫瘍は、メラノーマや扁平上皮がんなど悪性のものが多いですが、エプリス乳頭腫は良性です。

 

エプリス:

歯肉にできる良性腫瘍です。

歯周病の併発や歯石が蓄積しているなど、口の中の状態が悪いパターンが多いことから、口腔内炎症なども誘因になると考えられています。

 

線維性エプリス、骨性エプリス、棘細胞性エプリスの3つの種類に分類されます。棘細胞性エプリスは進行が早く、再発も多く見られます。

 

良性でも再発などがあるので、麻酔などができる状態なら、取った方がいいですね。

 

乳頭腫:

皮膚乳頭腫と呼ばれる小さなイボのことで、イヌパピローマウイルスによって引き起こされます。

通常はせいぜい1㎝以下の大きさで、口の中や唇、まぶた、頭、背中、足など、皮膚や粘膜のどこにでも発生します。

対処せずともイボが自然に消失することがありますが、切除手術の対象になることもあります。

 

エプリスなどは、病理検査をしないとはっきりと診断できないことが多いです。

 

【口腔内の予防法】

やはり歯磨きは基本です。

口腔内にトラブルがあると、飲水量も減って腎臓疾患になりやすいし、食欲も落ちるので、飼い主さんは、もふもふちゃんの口腔内ケアをしっかりしてあげてください。

 

 

 

2月7日、群馬県伊勢崎市で四国犬が小学生を含む12人を噛みました。その犬は、狂犬病の予防注射を打っていなかったので、狂犬病検査を3回しましたが、陰性だったと群馬テレビは伝えています。

 

この犬の飼い主は、あわせて7頭の四国犬を飼育していて、2月27日までに7頭すべての狂犬病の予防接種も実施しました。その上で、飼い主の意向により7頭すべてが県外の個人に譲渡されたということです。

 

SNSで炎上してしまう時代であり、この前の犬は殺処分をされませんでしたが、もうこの飼い主は、犬を飼えない状態になりました。四国犬は、中型犬なので散歩に行く必要がありますが、このような事故を起こすと散歩も行きにくくなります。

 

この四国犬は、狂犬病の予防注射を打っていなかったので、狂犬病の予防注射が話題になりました。

「狂犬病の予防注射は必要ない」などのフェイクニュースがSNSに投稿されています。

 

お隣の台湾が、2013年7月25日に、農林水産大臣が指定する狂犬病の清浄国・地域から(指定地域以外の条件適用は2013年7月17日から)削除されました。

日本は、台湾と同じように海に囲まれていますが、この狂犬病についてどのように考えたらいいか見ていきましょう。

 

【獣医師警告】台湾は狂犬病の清浄国・地域から削除 日本はどうしたらいいのか?(石井万寿美) - エキスパート - Yahoo!ニュース

image

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が5年以上寛解しているいちごちゃん

 

 

他院からの紹介で、猫の扁平上皮がんの治療をしています。

 

【猫の顔などの扁平上皮がんの特徴】

・白い毛の子

紫外線の影響と言われています。

・外の子

 

耳や顔が扁平上皮がんになる猫さまは、上記のような子が多いです。

 

いま、治療をしている猫さまも外の子を保護して飼われています。

 

【経緯】

15歳ぐらいで、腎臓も悪いので手術は難しいということで、他院から紹介

 

【私たちの治療】

・食事療法

・丸山ワクチン

・高濃度ビタミンンC点滴

・光の免疫療法

・有機ゲルマニウムの内服

・有機ゲルマニウムの塗布

・有機ゲルマニウムの噴霧

 

このような治療をしています。

寛解までいっていませんが、症状は落ち着いています。

 

耳介に出来ている扁平上皮がんが手術で取れればいいのですが、そうできない子もいます。

このように、多方面あらアプローチもできます。

 

 

 

 

image

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が寛解して5年以上になるいちごちゃん

 

私たちの動物病院は、食事療法をしています。

血液検査をしながら、体の中を観察しています。

 

水分不足になると、脱水などにもなりますし、BUNが高値にもなります。それは、わかっているのだけれど、水をあまり飲まないので、どうしたらいいのか? 悩むところです。

 

・カツオ出しを混ぜて、フードに入れる(いちごちゃんは、こうされています)。

・がんでない子は、鳥の骨で出しを取って、それをフードにませる

・葛や片栗粉などでとろみをつける

・皮下点滴をする

 

 

などになります。

 

水をあまり飲まないでおいておくと、やはり体にはよくないです。

人間なら、意識して飲むのですが、もふもふちゃんは、そうはいかないので、飼い主さんは、工夫をしてあげてください。