昨日の続き、阿波鳴門への旅・後編です。
「鯛丸海月」さんで一泊し、朝食の時間です。二段の折り箱になっていました。
鯛の焼き物・酢漬け他
とろろ・卵焼き・味噌汁他
昨夜の豪華な会席でお腹は全く空いていませんでしたが、これを見ると食べずにはいられません。
満腹のお腹を抱えて出発です。「鯛丸海月」さんからは、「大塚国際美術館」の入口まで歩いて2・3分です。
大塚国際美術館・入口
入口を入ると、長~いエスカレーターがお出迎えです。写真は、帰りに上から撮ったものです。
「大塚国際美術館」入口のエスカレーター
このエスカレーターでたどり着いたエントランスは、地下3階?
この建物は、小高い山の上に作られているので、山の上が1階になっています。このため、正面入り口は地下に相当する不思議な作りになっています。
エントランスの正面は、システィーナ礼拝堂の再現されたホールになっています。
平成30年の紅白歌合戦で米津玄師氏が「Lemon」を歌った場所ですね。
「システィーナ・ホール」
約1000点の絵画が陶板で再現された館内は広く、ゆっくり見て回るには1日では足りないほどです。
有名な絵画をいくつか。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」
同じくレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」
ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
ゴッホの「ひまわり」
ジャン=フランソワ・ミレーの「落穂拾い」
ダヴィッド・ジャック・ルイの「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョセフィーヌの載冠」
ピカソの「ゲルニカ」
複製とはいえ、世界中の名画が一度に見ることができる様は圧巻でした。本当は、まだまだ紹介したい絵画が沢山ありましたが、キリがないのでこの辺にしておきます。
最後に船の絵を。
ターナー・ウィリアムが1838年に描いた「戦艦テルメール」という名の絵画です。
ターナー・ウィリアムの「戦艦テルメール」
戦列艦「テルメール」は98門搭載の2等戦列艦で、1805年10月21日にネルソン率いるイギリス海軍艦隊と、ナポレオン1世率いるフランス・スペイン連合艦隊の間で行われた「トラファルガー海戦」において、イギリス海軍の旗艦「ビクトリー」の右翼に位置して奮戦し、大きな被害を受けました。
また、この海戦において「テメレーア」は「ヴィクトリー」と交戦していたフランス74門艦「ルドゥタブル」を降伏させ、また74門艦「フグー」を捕獲しています。
「テルメール」は、1793年7月英国海軍のチャタム工廠で起工され、1798年9月に竣工した、3檣シップ型の艦でした。
【要目】
全長(砲列甲板):56m、全幅:16m、吃水:6.4m
兵装:上砲列:18ポンド(8kg)砲×30、中砲列:18ポンド(8kg)砲×30、
下砲列:32ポンド(15kg)砲×28、後甲板:12ポンド(5kg)砲×8、艦首楼:12ポンド(5kg)砲×2
「テメレーア」は1812年から1815年まで監獄船として、また1836年まで新兵収容艦として使用された後、解体のため1838年に売却され、廃材は教会の建設などに利用されたそうです。
ターナーによるこの絵画は、解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦「テメレーア」の姿を描いたものです。
今回の写真ではよくわからないので、Wikipediaに載っているこの画をみるとこんな感じです。
タグボートに曳かれる「テメレーア」の姿で、2005年に行われたイギリス国内の一般投票により「最も偉大なイギリス絵画」に選ばれています。
「大塚国際美術館」は、コロナ禍の影響か来館者も多くはなく、中のレストラン「カフェ・ド・ジヴェルニー」で早々に席を確保することができ、昼食も食べることができました。
大塚国際美術館「カフェ・ド・ジヴェルニー」のカツカレー
「大塚国際美術館」は館内を一通り回ると4kmあるそうなので、一通り回って 疲れたので 堪能したので帰ることとしました。
帰りは、阪神高速3号神戸線がいつものように渋滞していたので、7号北神戸線から遠回りして帰ってきました。
本来であれば、夏休みの3連休のためごった返しているはずの「大塚国際美術館」ですが、コロナ禍の影響により来館者も少なく、絵画をゆっくり観賞することができ、写真もほとんど人が入らない状態で撮影することができたことは良かったのですが、少々複雑な心境になりました。
不謹慎だと思われる方もいらっしゃると思いますが、手洗い・マスクなどのコロナ対策をしっかり行い「密」にならない場所へ出かけるのであれば、大きな問題はないのではないかと思います。
また、この状況で、このような施設の維持ができなくなることは大きな損失だとも思います。
(おまけ)
鳴門市ドイツ館で8月7日から15日まで「ドイツビールフェア」をしています。ということで、今夜はお土産のドイツビールを楽しみたいと思います。
以上、阿波鳴門への旅でした。