午前中
かの地に出向いた
リキシから
電話が入った。
「君のブログで
僕もたいがい綺麗に
書かれているけどぉ
あんたも
相当きれぇーにきれぇーに
自分のコト書いてるよねぇ」
かの地で暴動は起こらぬのか?
そんな暴言を私に言って。
あったり前じゃん。
ブログはブログだ。
美しいはずだ。
私の実情の微細を横に
置いといて
美しい輪郭を
なぞるんだもの。
現実の世界で
仲良くしていただいている
女性たちから
「釣った魚に餌をやる男」
として、評価されるリキシ。
いやいや違うんだ。
釣ったのは魚ちゃんじゃなくて
怪獣だったんだ。
気に入らないと「がぅがぅ」うるさい。
最近餌のもらい方を覚えて
おとなしくなっているが
ひとたび、なんやら
欲求が生まれると、
大暴れする・・・その怪獣に
餌をやり続ける
身も細るような思いなのだと
訴えていた。
良かったじゃないか
リキシ
痩せるぞ。
働いていた当時
仕事ができる
男性マネージャーに見られた
寸分の隙も許さないという
仕事の仕方にうなり
影響を受けてように思う。
あぁ、あらねばならぬ
と勝手に思っていた。
だから、自分がこう勝ちたいという
ストーリーが思い浮かぶと
1~10までスタッフに要望を出し
それに向かってがっちり指示をして
きっちりと「勝ち」を手にしていた。
まぁそんな業界だった。
私は、ある時から戦い方が変わって
願望10個の内、3つくらいをみんなに
伝えるだけにして、相手に任せた。
そんな風にしてみなさいと
ある人から言われたから
従ってみた。
素直に要望や窮状を伝え
助けてほしいと頭を下げる。
相手の言葉を信じ、託した。
戦い方は変わったけれど
十分に勝てた。
出来る男の代表のような
男性マネージャーの仕事の仕方に
あこがれはもう消えていた。
本当に要望なんて3割で十分だった。
何に例えたらいいんだろう。
10個の願望は集約すると
大体3つくらいで出来ていて
後は枝葉のような7割だと言えばいいか?
あぁオセロゲームのようなもの。
3つも隅をとれば、ゲームに勝てる。
お願いは連鎖するのだから
あとの7割の願望は結果、
パタパタと手中にできるのだと
実感できた。
そう想うと、男の真似をして
あれやこれやと眉間に皺を寄せ
気難しい顔をしていた自分は
急速に過去へと向かい始める。
そんな時、ぞろりと
自分の殻が抜けると言うのか。
「あー女に戻ろう。
私はね、蝶よ花よと、生きてみたいのよ」
そんな風に思って。
確か、残業中、リキシに
メールを送った記憶がある。
女が男を装って生きると言うのは
一時的には成功するけれど
決して長くは続かない。
怒鳴ってばかりなんて
体がむしばまれていく
ような感じ。
「女らしく」とはまた難しい
概念に聞こえるけれど。
でもまぁ、女でいくということ。
ある日、上司に呼ばれて
「部長職に上がるつもりはあるか?」
と聞かれた返事は、そう簡単に
答えが出せなかったけれど
どう生きたいかという答えは
あの時、出たように思う。
「蝶よ花よと、女を生きる」
出世より、愛を手にして
会社を辞める前に
男を演じることを辞めてみた。
仕事ができる
男性マネージャーに見られた
寸分の隙も許さないという
仕事の仕方にうなり
影響を受けてように思う。
あぁ、あらねばならぬ
と勝手に思っていた。
だから、自分がこう勝ちたいという
ストーリーが思い浮かぶと
1~10までスタッフに要望を出し
それに向かってがっちり指示をして
きっちりと「勝ち」を手にしていた。
まぁそんな業界だった。
私は、ある時から戦い方が変わって
願望10個の内、3つくらいをみんなに
伝えるだけにして、相手に任せた。
そんな風にしてみなさいと
ある人から言われたから
従ってみた。
素直に要望や窮状を伝え
助けてほしいと頭を下げる。
相手の言葉を信じ、託した。
戦い方は変わったけれど
十分に勝てた。
出来る男の代表のような
男性マネージャーの仕事の仕方に
あこがれはもう消えていた。
本当に要望なんて3割で十分だった。
何に例えたらいいんだろう。
10個の願望は集約すると
大体3つくらいで出来ていて
後は枝葉のような7割だと言えばいいか?
あぁオセロゲームのようなもの。
3つも隅をとれば、ゲームに勝てる。
お願いは連鎖するのだから
あとの7割の願望は結果、
パタパタと手中にできるのだと
実感できた。
そう想うと、男の真似をして
あれやこれやと眉間に皺を寄せ
気難しい顔をしていた自分は
急速に過去へと向かい始める。
そんな時、ぞろりと
自分の殻が抜けると言うのか。
「あー女に戻ろう。
私はね、蝶よ花よと、生きてみたいのよ」
そんな風に思って。
確か、残業中、リキシに
メールを送った記憶がある。
女が男を装って生きると言うのは
一時的には成功するけれど
決して長くは続かない。
怒鳴ってばかりなんて
体がむしばまれていく
ような感じ。
「女らしく」とはまた難しい
概念に聞こえるけれど。
でもまぁ、女でいくということ。
ある日、上司に呼ばれて
「部長職に上がるつもりはあるか?」
と聞かれた返事は、そう簡単に
答えが出せなかったけれど
どう生きたいかという答えは
あの時、出たように思う。
「蝶よ花よと、女を生きる」
出世より、愛を手にして
会社を辞める前に
男を演じることを辞めてみた。
この前回のブログの記事に
書いた出来事が影響してか
私は“夜道のひとり歩き”が苦手。
夜道をひとり帰るくらいなら
朝帰りがいいと思ってしまう。
暗やみの中で
女の力が男の力に抗えるわけがない。
だけど実際、
恐いなんて言ってられない現実。
残業もあれば、接待もある。
そうやって現実的に生きるうち
心の内々にある恐怖心を
素直に言い表せなくなって
黙り込んだまま過ごしてきた。
そのうち、色んな感情でさえ
素直に表現できなくなって
いたかもしれない。
私たちが付き合い始めの頃
リキシは私に手をやいていた。
ちっとも素直じゃないし
すぐひねくれたもの言いをする。
私の真意がどこにあるのか
つかみかねる
そう感じていたに違いない。
恐いから嫌なだけなのに
そう言えなくて
思い通りにならず、
意を汲んでくれないと
「あんたのことなんか大嫌い!」
そう言って大暴れする。そんな私。
お手上げだったろう。
私の男性感や人間への不信感から
くる感情の機微を、リキシが
どう解釈したか、聞いていないけれど。
ある時から、リキシは私に
しつこく、それはしつこく
感情を言い表せと言い始めた。
時に叱られながら。
恐いなら、ちゃんと恐いと言いなさい。
不安なら、ちゃんと不安と言いなさい。
欲しいなら、ちゃんと欲しいと言い
嬉しいなら、ちゃんと嬉しいと言う。
そうして私の素直な恐怖心や不安が
表に見え始めたある日、
リキシは
「君の不安や恐怖はすべて取り除く」
と高らかに宣言し
どんなに疲れていても
どんなに明日が早くとも
当時の私の家の玄関まで
私を送り届けることを
日課にしはじめた。
私が接待で遅くなる日は
わざわざ家におくるためだけに
出てきて、タクシーをつかまえ
その役割を全うした。
より安全へ、
より安心へ向かおうと
仕事中の私を呼び出し
目の前で物件の図面を広げ
引っ越しを決めた。
今の私は、
明るい場所だけを通って
帰ってこられる、
24時間有人管理の
マンションに暮らしている。
今も、リキシは
東京にいる限り
きっちりと私を玄関まで
送り届けてくれる。
どんなに仕事で疲れていても。
「君を守りたい」といった男は
たくさんいたが
「君を守る」という言葉を
行動で示したのはリキシが
初めてだったろう。
私に根付いた
男性への嫌悪や憎悪
人間への不信感や
という気持ちは
この男の力で私から遠のき
封じ込められた。
彼の行動を見ていると
「信じてみる」
ということは
そう悪くないなと思ったりする。
「信じる」というのは
意外に難しいことで
自分が試されるように
感じることがあるけれど。
先日、友人の女性と
リキシと三人で
イタリアンを楽しんだ。
宴も終わり、
近くの駅まで彼女を送って
いこうと、タクシーに乗る。
「リキシさんはいつも
このあと、vertd'eauさんを
お家まで送るのですか?」
と彼女が聞くと
リキシは
「そうですよ、この人を送り届ける
ひと仕事をして、一日が終わるのです」
そう自慢げに伝えていた。
書いた出来事が影響してか
私は“夜道のひとり歩き”が苦手。
夜道をひとり帰るくらいなら
朝帰りがいいと思ってしまう。
暗やみの中で
女の力が男の力に抗えるわけがない。
だけど実際、
恐いなんて言ってられない現実。
残業もあれば、接待もある。
そうやって現実的に生きるうち
心の内々にある恐怖心を
素直に言い表せなくなって
黙り込んだまま過ごしてきた。
そのうち、色んな感情でさえ
素直に表現できなくなって
いたかもしれない。
私たちが付き合い始めの頃
リキシは私に手をやいていた。
ちっとも素直じゃないし
すぐひねくれたもの言いをする。
私の真意がどこにあるのか
つかみかねる
そう感じていたに違いない。
恐いから嫌なだけなのに
そう言えなくて
思い通りにならず、
意を汲んでくれないと
「あんたのことなんか大嫌い!」
そう言って大暴れする。そんな私。
お手上げだったろう。
私の男性感や人間への不信感から
くる感情の機微を、リキシが
どう解釈したか、聞いていないけれど。
ある時から、リキシは私に
しつこく、それはしつこく
感情を言い表せと言い始めた。
時に叱られながら。
恐いなら、ちゃんと恐いと言いなさい。
不安なら、ちゃんと不安と言いなさい。
欲しいなら、ちゃんと欲しいと言い
嬉しいなら、ちゃんと嬉しいと言う。
そうして私の素直な恐怖心や不安が
表に見え始めたある日、
リキシは
「君の不安や恐怖はすべて取り除く」
と高らかに宣言し
どんなに疲れていても
どんなに明日が早くとも
当時の私の家の玄関まで
私を送り届けることを
日課にしはじめた。
私が接待で遅くなる日は
わざわざ家におくるためだけに
出てきて、タクシーをつかまえ
その役割を全うした。
より安全へ、
より安心へ向かおうと
仕事中の私を呼び出し
目の前で物件の図面を広げ
引っ越しを決めた。
今の私は、
明るい場所だけを通って
帰ってこられる、
24時間有人管理の
マンションに暮らしている。
今も、リキシは
東京にいる限り
きっちりと私を玄関まで
送り届けてくれる。
どんなに仕事で疲れていても。
「君を守りたい」といった男は
たくさんいたが
「君を守る」という言葉を
行動で示したのはリキシが
初めてだったろう。
私に根付いた
男性への嫌悪や憎悪
人間への不信感や
という気持ちは
この男の力で私から遠のき
封じ込められた。
彼の行動を見ていると
「信じてみる」
ということは
そう悪くないなと思ったりする。
「信じる」というのは
意外に難しいことで
自分が試されるように
感じることがあるけれど。
先日、友人の女性と
リキシと三人で
イタリアンを楽しんだ。
宴も終わり、
近くの駅まで彼女を送って
いこうと、タクシーに乗る。
「リキシさんはいつも
このあと、vertd'eauさんを
お家まで送るのですか?」
と彼女が聞くと
リキシは
「そうですよ、この人を送り届ける
ひと仕事をして、一日が終わるのです」
そう自慢げに伝えていた。