行ったり来たりしながらの中学３年間だったので、日本の同級生がひとつの節目を迎えるにあたって、突然の郷愁におそわれたらしい。
親から見ると、中３の三学期というのはあまりにタイミングがよろしくない。
ドラマの金八先生でいったらクライマックスであって、この時期の転校生はあり得ない。
それでも帰国を！という長女には、もしかしたら日本の卒業式に出たり、卒業シーズンの友達との一体感のような、日本文化を押さえておきたいのかもしれない。
しかし現実には、卒業の前にいまは受験シーズンまっただ中であり、おそらく誰もが自分のことでいっぱいいっぱいで、長女が日本の生活で期待しているであろう「テレビドラマ見たー？」とか、「遊びに行こうよー」という雰囲気とはほど遠い時期と思われる。
ま、それでも、彼女の人生の中で、中３の節目を日本で過ごしたい！という希望があるならば、私には敢えてそれを制する理由もないわけで、ほとんど入学式と卒業式だけのキセル中学生だけれども、本人はバイリンガル、バイカルチャー、ダブル（実際はトリプル）スクールというにぎやかなヒストリーを刻もうとしている。
はたして私は次にどこの国の留学生ママになるのでしょう？
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