スーパーセル | ベロコンハウス㈱のブログ

ベロコンハウス㈱のブログ

スタッフの紹介や日記、建設現場の紹介をしていきます。

こんにちは爆  笑

営業の左近允ですビックリマーク

 

スカーッと晴れ間が続いて、

そこにはプカプカと雲が散在しています。

 

見上げるだけで、凄く良い景色ですよねビックリマーク

かたや、太陽から熱線も浴びせられていますので、

呑気な事も言っていられませんねあせる

 

日焼け対策、

熱中症対策を引き続きご注意下さいませ。

 

さて、

そんな梅雨も明けた青い空、

でっかい雲が空に広がっていますビックリマーク

そんな雲でも見ながら、

浜辺でゆっくり昼寝したいですねー照れ

今回は、

この夏の雲の中でも良く知られる、

凶悪な積乱雲、スーパーセル\(`皿´)/

 

 

※気象庁ホームページより引用、積乱雲の高さは成層圏まで達する事もある。

 

スーパーセルとははてなマーク

 

気象庁では、

スーパーセルとは、

内部に回転(メソサイ クロン)を伴った

発達した積乱雲との記載があります。

 

普通の積乱雲と見た目の違う所は、

渦のように見える所のようです。

スーパーセルとは、

一つの積乱雲(セル)が寄り集まり、

複数の積乱雲群と

なったものをマルチセルと言い、

積乱雲が集まって巨大な一つの雲となり、

更に渦を伴ったものをスーパーセルと言うそうです。

 

通常は、

上昇気流で元気になり、

構造上、上昇した空気が上空で冷却され、

下降気流も起こってしまうので、

その下降気流上昇気流の干渉により弱まるらしいのです。

スーパーセルでは、

この上昇気流と下降気流がうまく干渉しないように分離して、

長時間力を維持し、元気に活動出来るように

なるのだそうです。

 

このスーパーセルが問題と考えた理由ですが、次のものです。

①出現場所が限られず、竜巻の発生原因となる。

②長時間の豪雨をもたらし、水害が凶悪化する。

③温暖化の影響で、今後の発生頻度が増すと

  言われている。

 

①ですが、近年、

「今までこんな所で竜巻等聞いた事が無い」

といった所で竜巻が発生した例があるそうです。

つまり、

竜巻が、今後より一層場所を選ばず発生する可能性が増加する

懸念されます。

※意外に鹿児島は竜巻の発生件数が多いのですね。

 

②長時間の豪雨、

こちら通常の積乱雲では、

バケツをひっくり返したような大量の雨が急に降り出し、

暫くしたら嘘のように晴れるのですが、

スーパーセル下ではこの大量の雨が長時間降り注ぎ、

それにより河川氾濫、

都市排水機能の限界越えによる浸水、

土砂災害の増加が懸念されます。

(都市上空に急に積乱雲が複数発生するゲリラ豪雨も報告されていますが、

そちらは温暖化、ヒートアイランド現象の関与も言われています)

※気象庁によると、通常の単体の積乱雲では、

降水時間は30分から1時間程と言われています。

 

 

温暖化によりスーパーセルの発生頻度が今後増すという専門家もおられ、

ダウンバーストや、竜巻の発生頻度も増すと考えられるようです。

 

 

それでは、竜巻に関して少しご説明します。

 

<藤田スケールによる、竜巻の分類>

竜巻は、

局地的で予測が大変難しく、

その被害時に現地で風速を計測するのは、

とても難しい事です。

 

そこで、

被害(事後確認)の状況から、

竜巻のエネルギーを大まかに推定すると言う方法が取られており、

その方法を藤田さんが考案したので、

藤田スケールだそうです。

こちらも気象庁より引用させて頂きました。

 

F0 17~32m/s(約15秒間の平均) 

テレビのアンテナなどの弱い構造物が倒れる。

小枝が折れ、根の浅い木が傾くことがある。

非住家が壊れるかもしれない。

 

F1 33~49m/s(約10秒間の平均)

屋根瓦が飛び、ガラス窓が割れる。ビニールハウス

の被害甚大。根の弱い木は倒れ、強い木は幹が折れ

たりする。走っている自動車が横風を受けると、道から

吹き落とされる。

 

F2 50~69m/s(約7秒間の平均)

住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する。

大木が倒れたり、ねじ切られる。自動車が道から吹き

飛ばされ、汽車が脱線することがある。

 

F3 70~92m/s(約5秒間の平均)

壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラに

なって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。汽車は転覆し、

自動車はもち上げられて飛ばされる。森林の大木でも、

大半折れるか倒れるかし、引き抜かれることもある。

 

F4 93~116m/s(約4秒間の平均)

住家がバラバラになって辺りに飛散し、弱い非住家は

跡形なく吹き飛ばされてしまう。鉄骨づくりでもペシャンコ。

列車が吹き飛ばされ、自動車は何十メートルも空中飛行する。

1トン以上ある物体が降ってきて、危険この上もない。

 

F5 117~142m/s(約3秒間の平均)

住家は跡形もなく吹き飛ばされるし、立木の皮が

はぎとられてしまったりする。自動車、列車などがもち

上げられて飛行し、とんでもないところまで飛ばされる。

数トンもある物体がどこからともなく降ってくる。

 

 

このうち、

竜巻の統計上発生頻度が高いのは

F0とF1のようです。

F4以上は、

現在のところ、まだ日本では確認されていないようですが、

F2クラスでは、死者3名、F3クラスでは死者9名等、

命に係わる事態となってしまいます。

 

また、ちょっと古い情報ですが、

2013/5/4付の

日経経済新聞電子版では、

地球温暖化により、

F2以上の竜巻が発生し易くなると気象庁研究所が予測したと

告げています。

 

2075年では、

竜巻の発生が倍増すると、コンピューターが演算したそうです。

これは、地球温暖化が現在のペースで進行した場合のシュミ

レーションだと思います、54年後に倍増とのこと。

まだまだ、先の話ですね。

 

しかし、今後、

竜巻の発生頻度は、

竜巻の発生しやすい気象条件の増加により、

着実に、徐々に上昇していくと思われます。

 

この、竜巻の発生しやすい気象条件の一つというのが、

最初にご紹介しました、スーパーセルさんという事です。

以前見たNHKの番組では、

スーパーセルの増加と地球温暖化の因果関係に関して、

発生原因となる、上昇気流を生み出す水蒸気量の増大は、

確かに地球温暖化を原因とする。

 

しかし、

ウィンドシア(スーパーセル発生要素)の力は逆に抑制され、

スーパーセルの発生しやすい環境が整いにくくなるとも言えると、

地球温暖化によりスーパーセル発生数が増加するとは

一概には言えないと言っています。

 

しかし、

スーパーセル発生数を記録したデータでは、

近年のスーパーセルの発生数は倍増している地域があると、

実証的なデータもあるようです。

 

スーパーセルに関する研究は今も進んでおり、

温暖化との直接的な因果関係は完全に証明された

訳ではありません。

 

しかし、

発生数の増加が事実としてあるという事と、

研究課程である以上、

今後のスーパーセルの発生数増加に伴う、

竜巻の発生数増加は十分起こりうると考えるのが堅実だと思います。

 

対岸の火事であった強力な災害が、

いずこでも起こり得る時代に、

私達は、考え方を改める必要があるのかも知れません。

是非、住まい探しの際はその点もご検討下さいませ。ニコニコ

 

※今回も気象庁等より引用させて頂きました。

内容には万全を尽くしておりますが、研究段階の内容もございますので、

恐れ入りますが参考程度にご覧下さいませ。