余白を大切にする帰省の日々 | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

皆様


おはようございます。


日本へ戻って、早ひと月以上経過。


折り返し地点を越えて、滞在期間は残り三週間。


今年はゆっくりしています。


やたらめったら外出することもなく、今年は家で、あちこち片付けていることが多い。


いつまで住み続けることができるかは分からないけれど、帰ってきて毎年二ヶ月近く住むので、

やはり少しでも気持ち良く住みたい。


今まで、衣食住の、食中心の日本滞在だった。


まずは調味料から食料を買い出して、自炊の基礎を整えて、子供たちを学校へ通わせることを第一目的としていた。

そしてその間、個展を含めて複数のイベントを日本各地で行う。


両親が健在だった頃は、ただ子供を連れて帰って来るだけで良かった帰省が、


父が亡くなり、母が施設に入り、

少しずつ変わって行った。


そして昨年、母が亡くなり、自分のルーツが消えたように、


時々、無性に孤独感を感じる。


しかし、この孤独感も昨秋の時感じた、ただ悲しい、悲しいという寂寞感いっぱいのものではなく、

もう、こうであるのだ


という納得をした上での孤独感。



今年は、大阪にイベントに出かけるのを控えて、少し余白を作ってみた。


すると、この誰もいなくなった家を、少しでも整えようという気が出てきたから不思議だ。


夏バテを何度も繰り返した昨年と比べて、体調も上々である。


まず最初、イタリアでも今年取りつけたマグネット式の網戸をAmazonで購入する。


風を入れるために、窓を全開していると、昨年からアシナガバチが家に侵入することが多くて、ちょっと気にかけていた。

家の軒先をチェックすると小さめの巣が二、三見つかった。


業者を頼んでの撤去も考えたが、

一年に一度、二ヶ月だけ帰ってきて、使用している私たちは、蜂たちから見ると闖入者。

彼らの方が、長きに渡ってここに住んでいるとも言える。


住んでいる場所は緑が多く、鳥や蛙、昆虫たちもわんさかいる。


午前中には雀の子たちが、5、6匹集って遊び、

夜にはカナブンが電灯にぶつかり、

まだ梅雨が明けていないのに、おはぐろとんぼが低空飛行している。


家の中に間違って入って来る昆虫もかなりある。


そんな時は、基本できる限り脱出させてあげる。


父も母もいなくなった今、生き物が家の中に入って来ると、

形を変えて、お父さんやお母さんが様子をうかがいにきたのかな?

などと思ってしまう。


そんなわけがあるはずないのだが。


憑き物が落ちたというわけではないが、


貪欲さが消えている今年の私は、

ただただ一日を快適に、笑顔で過ごせるように、

この束の間の滞在場所を改良していく日々を重ねている。


改善、改良。


どんなところでも、なんでも、

少しでも良くなるように工夫をする精神。


日本人が得意なこと。

でも私はあまり得意ではなかったこと。


それをただいま実践中。



大好きな焼き茄子をたくさん作り、


明太子乗せ豆腐丼は、予想以上の美味しさで、

子供たちとの食卓も毎日美味しく楽しく日本の味を堪能中。



こうして帰省中の日々を大切にしながら、


他の土地に出向いてのイベントは、今年はありませんが、


米子のセレクトショップ、ポートベローさんでは、一部の作品を展示予定となっております。


正式に日程が決まりましたら、ブログでも記載しますので、


個展を見逃された方は、是非ポートベローさんに足をお運び下さいね。



キャットリング 925シルバー ルビー ゴールドメッキ





本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪


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