日本の皆様
おはようございます。
本日は、基本的には家作業で、じっくりと制作活動に取り組む。
石留め職人の元へ出向き、それを綺麗に仕上げて、レーザーロウ付けをお願いしに再び他の工房へと赴く。
出たり入ったりしていると、意外に作業ははかどらない。
しかし、以前は取り組んでいなかったことにチャレンジして、
うまくいかない方法が分かり、
その後、解決法を見つけた。
作業効率は決して良いとは言えない今日の仕事内容だったが、
今後に役立つポイントを見出したことで学びの一日だったとも言える。
石留め職人の工房が入っているパラッツォは、ベッキォ橋を渡ってすぐで、
横がスーパーのコナド。
地の利も良いし、眺めも中々良い場所にある。
彼らはこのパラッツォから別のパラッツォへ工房を移す必要があった。
なんでも来年度の契約更新ができなかったようで、
持ち家以外の全ての賃貸契約者は出て行かなくてはいけないらしい。
パラッツォごとB&Bに改築するという。
確かにベッキォ橋から徒歩10秒。ピッティ宮殿やボーボリ庭園まで3分ほど、ウフィッツィ美術館にも3分から5分っていうとこかな?
観光にはもってこいの場所である。
しかし、ここ近年、どこもかしこもB&B、もしくはAIR B&Bに改築されてばかり。
うちの上も下も、AIR B&Bになって久しい。
昔は階下の庭付きの物件に住んでいたカップルと仲良くしていた。
庭の奥にあるスペースをハマムに改造したい!
作ったら、入りにおいで〜
なんて言われていたが、
彼らは残念ながら別れてしまって、その後階下は色々な人が住んでいたが、悲しいかな、気づいた時にはB&Bになっていた。
コロナが明けて観光客が戻ってきた途端、歴史地区のB&B専有率がどんどん広がっていっている気がする。
われわれが住むパラッツォも持ち主が住んでいるのは、わが家と一階の道路側の二軒だけ。
あとの持ち主は、元々賃貸目的の資産運用物件として歴史地区にあるこのパラッツォを購入したのだろうか?皆、フィレンツェ郊外に住んでいる。
現在、こうしてアパルタメントが観光目的に改築されていき、その分、長期の賃貸が難しくなっているらしい。
長期の滞在者を求めないとすると、留学生や、長くイタリアに住む外国人たちは家探しに翻弄されることになる。
なんだかなぁ。
その昔は、長期でアパルタメントを借りてくれる留学生たちは有り難がられていたというのに。
10年経つと時代も変わるということだろうか?
なんだか変化の周期が短くなってきている気がする。
ここ数年の変化、特にコロナ後の変化は急速なのだろう。
変わらないことを良しとしてきたヨーロッパだが、
その中でも確実に変化していることは多い。
変化に対応できるものだけが生き残れる。
ダーウィンの進化論ではないが、
強いだけでは意味がない。
変化に順応できることが重要なのだ。
この多様化された世界で生き残ることをどう捉えるか?
ロールプレイングゲームみたいに次の舞台を目指して、楽しんで変化していければ最高だ。
アラフィフの私は、時々、昔を懐かしむ言動が多くなってきている。
そこだけに執着する頑固ババァになってしまっては、進化は止まってしまうので、
やはりゲーム感覚で人生のフェーズを進んで行く軽やかさが必要となる。
アナログの仕事と言える彫金職人に、フィレンツェの土地でつきながら、
毎日、オーディオブックを1、2冊聞きながら、虎視眈々と時流を眺める。
耳からの読書で得た知識のアウトプット先は子供たち。
面白かったことは、まず彼女たちに伝授する。
そしてその中でも大きく自分に影響したと思われることは、ブログの中でも触れていっている。
外国に住んでいてオーディオブックは、かなりの心の支えになっている。
これさえあれば、どんな時も前向きになれる。
少しずつ、このブログでも触れて行きたいが
高校、大学と全く近寄らなかった自己啓発本に触れることで、目から鱗の毎日が訪れている。
文豪の言葉には浄化された美しさのもとに、様々な世界の真理が散りばめられていて、
それに感動する心は今でもある。
が、もっと世俗的なところに踏み込んだ自己啓発本に開眼させられているのも事実である。
基本的には耽美派なので、美しさが伴わないものはやはり却下となるのであるが、
自己啓発本の中に、生き方の美を発見するのも面白い。
ワインを飲むにつけ、筆がどんどん走って、ダラダラとどうでも良いことを書いてしまった。
支離滅裂の雑文をお許し下さい。
明日も猫時間に起きてせっせと物作りに励む予定である。
皆様も、どうぞ良い週末をお迎えください。
VersiColori
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