ジェラートで幸せを確認して作業に励む | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

次女と主人と散歩がてら外に出る。

主人のzoomでの授業前に、小一時間ほどアルノ川近辺までやって来る。

本当は、ミケランジェロ広場まで行って、われわれの大好きな教会サン ミニアート アル モンテ

 まで足をのばしたい思いはありながら、


授業までに家に戻るには、時間が十分ではなく

諦める。


(これは数年前に撮った写真)

運動不足の主人連れ出しに成功し、

そしてベンチに座ってアルノ川からの風に吹かれてのおしゃべりは、

家での雑談とは全く違うことに気づく。

ずっと家にいると、ずっと一緒にいるから、まあいいかと

一緒に何かをしようとする努力を怠っていた。

この散歩のような、ほんの小さなことでも、

一緒に何かをすることは、今のお互いを知ることにつながる。


やわらかな幸福感に包まれて、その後私と次女は、鋳造屋、石留め工房、素材屋と

彫金作業に必要なお店を巡る。

シニョリーア広場近くの、
バッグや革小物の屋台がひしめく観光客でごった返している猪の市場も

屋台が一つもないと、異空間に見える。

いつもは人だかりいっぱいで、待ち時間の多い像の前での写真も

サクサク撮れる。






次女お楽しみのジェラートは、さあどこにしようかな?
と迷いつつも私の中では決まっていた。

以前は抹茶ジェラートもあった老舗ペルケ ノー

相変わらず店内には人を入れずの販売方法のようだったが、




われわれが食べている間に、10人くらい人々が注文していたので、

観光客がいなくても、美味しいところにはこうやって地元の人も集まるのだなと

嬉しくなる。



1939年からの営業ということは、
第二次世界大戦、その後の困窮時代を凌いで今まで続いているということ。

このコロナ禍も、どうか生きのびてほしいお店の一つだ。

次女は、ヨーグルトと苺
私は、ピスタチオとラム入りオレンジチョコレート
を選ぶ。







ここのピスタチオは美味しいので、
毎回選んでしまうが、

今回はこのラム入りオレンジチョコが、
甘さ控えめのビター感、オレンジの爽やかさで
リピートを決意する味を見つけた気がした。



ささやかな幸せを見つけた午後、

散歩から帰っての作業である
新しい華奢な彫りリングは、良い感じに進んで行く。


(今から彫りにかかります〜)




(こちらは半分だけ彫りを入れ終えたところ。)


一応は葉脈のつもりではあるが、

上から見ると、羽の模様にも見える。

小さいので身につけやすく、
重ねづけするとボリューム感も楽しめる。

手彫りのあたたかみを、大げさではなく、さりげなく味わうことができる。


日常使いの中で、時折自分で眺めて、ほくそ笑む、

身につけることで、気持ちがすっと上向きになる、

そんなジュエリーを目指して作っていきたいと思う。



手彫りリング 925シルバー ジルコン 西洋彫り

今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
 
 
 
Kaoruko Nakashima がフィレンツェで制作しているハンドメイドジュエリーにご興味がおありの方はどうぞこちらをご覧ください。 
 
価格、制作時間、送付方法などのご質問は、サイト内のお問合せ、或いはブログのコメント欄より、ふるってご連絡ください。

 

 インスタも見てみてくださいね。 

 

 
 
Instagram






〜イタリアでの愛用品ご紹介〜

化粧水として使用しているサンタ マリア ノヴェッラ薬局のローズウォーターは薔薇の香りに癒されます。ペストが流行った時には、消毒目的にも使用されていたようです。


                                       



こちらのエルバリオ トスカーノのディフューザー、「トスカーナの春の香り」も愛用品。
さわやかな香りがお気に入りです。
こちらにはお土産を買いでもお世話になっていて、ハンドクリームなどについて触れた記事はこちら〜

 



                                      
ブログに何度も登場したグリーンクレイ。
お風呂に入れたり、湿布に使ったり、薬断ち暮らしの強い味方。
                                          



そしてクレイについてこの本で勉強してから、色々な使用法を試すようになりました。