すべての生物が1個またはそれ以上の細胞からできています。
アメーバや細菌は単細胞ですが、人は60兆個もの細胞から成り立ち、複雑で高度な生命現象を営んでいます。
生命の基本単位は1個の細胞であり、それぞれ独立して生きています。
下の図のように、細胞内部にはいろいろな構造があり細胞表面は細胞膜で包まれています。
この細胞膜は、細胞の維持と新生への営みのために必要な栄養分を取り入れ、その結果生じた老廃物を細胞外に排出します。
細胞が活発に機能できるように保護の役割を担うのが細胞膜です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150413/21/venusbeaute/9c/6f/j/t02200180_0800065513275373838.jpg?caw=800)
【細胞膜の構造と皮膚】
細胞膜は、リン脂質が二重の層になった構造をしています。
脂質二分子膜の構造です。
リン脂質は、水になじむ部分(親水基)と、油になじむ部分(親油基)を同時に持ち合わせています。
このような型を両親媒性といいます。
リン脂質二分子膜には、タンパク質、糖タンパク質、糖脂質、コレステロールが含まれており、膜の中を自由に流動できるものとコレステロールのように膜を硬化させるものとのバランスが細胞膜の機能の基になっているのです。
リン脂質やタンパク質などの流動物質とコレステロールのような硬化物質のバランスが細胞膜の円滑な機能に重要です。
コレステロールの量が増えると、細胞膜の硬化が進み新陳代謝が衰えます。
リン脂質やタンパク質の流動性が低下すると、細胞周囲の栄養を取り込む能力が衰え、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の再生と新生の機能が悪くなります。
つまり細胞が老化した状態となり、皮膚の老化を早めることになるのです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150413/22/venusbeaute/bb/93/j/t02200242_0306033613275390594.jpg?caw=800)
細胞膜の基本構造はリン脂質の親水基が細胞膜の外側と内側を向き、親油基の部分がお互いに背中合わせの形で二重層になって並んでいます。
この状態を【脂質二分子膜】の構造といいます。
【細胞膜に類似したリポソームと細胞】
細胞は、細胞膜というリン脂質の薄い膜に包まれています。
リポソームは、細胞膜に類似するリン脂質で人工的につくった類似細胞膜です。
つまり、リン脂質の一種であるレシチンで皮膜形成されたカプセル状のものです。
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/269.gif)
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細胞膜の流動性を保っているリン脂質とまったく同じ成分のリン脂質でつくられたリポソームを皮膚に用いると、硬化した細胞膜と一体になって流動性を与え、細胞膜の透過性を取り戻すことができるのです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150413/22/venusbeaute/dc/6d/j/o0480048013275397748.jpg?caw=800)
次回に続く
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/182.gif)
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