皮膚の知識【皮膚の構造】 | ヴィーナスボーテの「美は一日にしてならず」。

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ヴィーナスボーテはハーバルピールとオーダーメイドによるフェイシャル専門メディカルエステティックサロンです。
創業13年のオーナーエステティシャンが一人ひとりに合った最高の美肌をプロデュースいたします。

みずみずしくてハリがあり健康的な美しい肌を保つためには、日々のスキンケアで整えるだけでなく定期的なサロンケアで肌に必要な栄養素を十分に摂ることが大切です。

そのためにも、人間最大の臓器ともよばれる肌にはどんな役割があり、どのような構造をしているのか知っておきましょう。

皮膚の知識を学ばなければならないのはエステティシャンだけではありません。
日々スキンケアを行っているあなたも、「なるほど、体ってこんなメカニズムになってるんだ!」と理解することにより、どのようにケアすればお肌のお悩みが解決するかが見えてくるかと思います。

今回から8回に渡って皮膚の知識を解説していきます。


皮膚の知識【皮膚の構造】

 表面

キメの細かい肌…皮溝の巾がせまく浅い
キメの荒い肌…皮溝の巾が広く深い


 表面から【表皮】【真皮】【皮下組織】に分けられます。

厚さ…表皮と真皮合わせて平均1.5mm
面積…日本人の平均1.6㎡(成人)
重さ…体重の16%
…メラニン色素の量やヘモグロビン、カロチン量などで決まる。


【表皮】

●皮膚の最も外側の層で「美しい肌」という場合「美しい表皮」のことだといえます。
●化粧品は主にこの表皮に働き、栄養やうるおいを与え美しく整えます。


【真皮】

●表皮の下にある、主として線維細胞からできている厚い層です。
●乳頭層(血管や神経の末端がきている部分)と網状層(結合繊維から成る部分)に分かれ、毛細血管、リンパ管、皮脂腺、汗腺、神経などの付属器官があります。
●肌の弾力やハリはここで保たれ、皮膚の動きのほとんどをつかさどっている大切な部分です。


【皮下組織】

●たくさんの皮下脂肪を含んだ層です。
厚さは年令、性別、健康状態、体の部位などによって異なります。

●皮下脂肪の役割は…

 外界から体を保護する。
 体温を保つ。
 余分なエネルギーを貯える。
 女性の曲線美をもたらす。
 皮膚にハリをもたらす。


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【表皮】
表皮を呼ばれる細胞層は、5つの細胞層に分類されています。




 角質細胞層(数層~10層)

表皮の最上層にあり、扁平な六角形の細胞がすき間なく重なっており、NMF(天然保湿因子)や細胞間脂質があって、水分を保持したりバリア機能の役割をしています。


 透明細胞層

手のひらと足の裏など角質の厚い部分にだけあり、薄くて透明な細胞からなっており、角質細胞の一部だと言われています。


 顆粒細胞層(2~3層)

紡錘形をした細胞で細胞質中にケラトヒアリン顆粒が含まれています。
ケラトヒアリン顆粒は光線を強く屈折する性質があり、紫外線を反射して深部への浸透を防御する役目もしています。


 有棘細胞層(数層~10層)

表皮で最も厚い層で、表皮の大部分を占めています。
円柱形と紡錘形の中間の多角形で、細胞と細胞の間は橋のように見える棘によって密接に連結されています。
細胞間橋とも呼ばれ、この間をリンパ液が流れており、細胞への栄養の運搬の役割をしています。


 基底細胞層(1層)

表皮の最下層にあり、真皮と波型になって接しています。
円柱形で1列の単層構造で、表皮の細胞はここでつくられます。
基底細胞層には、色素形成細胞(メラノサイト)が点在しています。
基底細胞層とメラノサイトはおよそ7~8個に1個の割合で樹状先端の突起からメラニン色素を周囲の基底細胞層に分配しています。



【皮膚の新陳代謝】

基底細胞は2個に分裂し、1個は新しい分裂に備えて基底層にとどまり、もう1個の細胞は有棘細胞→顆粒細胞へと形と働きを変えながら角質細胞となり、最後にはフケやアカなどの角片となってはがれ落ちます。


 このような細胞の新生→分裂→分化→角化→剥離の働きを、皮膚の新陳代謝といいます。
 新陳代謝によって、皮膚が新しくなることを皮膚の再生をいいます。
 再生に要する(基底細胞→角質細胞剥離)時間を再生サイクルといいます。

 
 

≪表皮の生まれ変わりの周期のめやす≫

10代…約20日
20代…約28日
30代…約40日
40代…約55日
50代…約75日
60代…約100日

 上記の値は標準値で、環境・お手入れなどにより個人差がある。



【真皮】

表皮の下にある層で、線維層とも呼び、皮膚のハリ・硬さ・弾力に関与する重要な役割をしています。
膠原線維(コラーゲン)と弾力線維(エラスチン)及び基質からなる結合組織の層で、これらの線維や基質は真皮の繊維芽細胞でつくられています。
表皮と真皮には波状の境界があり、乳頭層・乳頭下層・網状層に区分されています。

 乳頭層…表皮突起の間に真皮が突出している部分を乳頭層と呼び毛細血管が分布し表皮に栄養を送っています。
乳頭下層は乳頭層の下にあり、網状層に達するまでの層で境界は歴然としません。

 網状層…細胞成分と細胞間物質とによって構成され真皮の大部分の層で、網目構造(真皮結合組織)になっています。


 


【真皮成分の減少過程】

真皮の繊維芽細胞は、皮膚のハリを保つコラーゲンや弾力を維持するエラスチン及び皮膚の保湿力に重要な基質(ムコ多糖類:ゲル)の一種類であるヒアルロン酸を産生しており、一方で分解しています。
この産生と分解のバランスを保ちながら新陳代謝をしています。
しかし加齢と共に産生よりも分解の方が加速し始めます。
つまり、繊維芽細胞の衰えがコラーゲン、エラスチンの減少につながり、ハリ・弾力が失われます。
また、ヒアルロン酸の産生能力も加齢と共に低下します。
繊維芽細胞の増殖(産生)能力は20代後半から低下し、老化が始まるのです。


 

 


【皮下組織】

真皮の下にある皮下組織は、真皮と筋肉と骨との間にある部分で大部分が脂肪組織です。
皮下脂肪の量は、体の部位によって異なり、最も厚いところが臀部で次に腹部です。
それは、クッションの働きをして外力による衝撃をさけるためです。(身体内部の保護)

また、熱の透過性を防ぐ断熱効果があり、体温の低下を防ぐ保温の役割をします。
身体の部位に貯えられる皮下脂肪の量は、栄養のバランスや内分泌の影響を受けます。

女性らしい曲線をつくり、皮膚のハリにも関係しますが、皮下脂肪がつきすぎると肥満の原因となります。

摂取した過剰な栄養分は、脂肪となって皮下組織に貯蔵されるからです。



次回につづく


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