(1)皮脂腺(脂腺)
毛のうに排泄管を開口しており、毛を伝って皮脂を皮膚表面に分泌します。
つまり皮脂は毛口から排泄されます。
毛のうの無い部位(口唇、乳輪、眼瞼)に直接皮膚に開いている皮脂腺を独立皮脂腺といいます。
頭・顔(Tゾーン)・胸・背中の正中線に沿った部位に多くあります。
(2)汗腺
【エクリン腺】
エクリン腺は独自の管で皮丘の中央に汗口を形成しています。
全身に分布しているが、頭部・前額部・手掌・足底などに多く分布しています。
(汗口は全身に約200~250万個)
1時間に1ℓ、1日に10ℓの汗を分泌する能力があります。
汗の成分
水分…99%
固形成分…0.3~1.5%(塩分・尿素・乳酸・アンモニア・アミノ酸など)
汗のPHは弱酸性(3.8~5.6)で、これは尿酸や乳酸を含有するからです。
温熱性発汗・精神性発汗・味覚性発汗などの発汗の種類があります。
【アポクリン腺(大汗腺)】
汗腺体はエクリン腺に比べると10倍くらい大きい汗腺で毛包とつながり、毛包上部に開口しています。
腋の下・乳輪・へそ・外陰部・肛門周辺にのみ存在しています。
汗の成分はエクリン腺の成分と大差はありませんが、タンパク質や脂肪を含有しているために粘性の乳白色で、空気中で変質しある種の異臭となります。
(3)皮膚の血管・リンパ管・神経
【血管】
動脈と静脈が相伴って、網状層から乳頭層へ垂直に立ち上がっており、血管のない表皮に栄養を補い、老廃物を除くという新陳代謝を司り、また皮脂腺やエクリン腺に必要な水分や栄養をあたえる機能をしています。
【リンパ管】
血管と同様に全身に分布しており、細胞間、線維間の周囲にまで網羅されています。
リンパ管内をリンパ液が流れる力は、外部の力、例えば筋肉の動きや動脈の拍動に左右されます。
従って入浴やパッティング美容法は静脈の動きやリンパの流れをよくし、新陳代謝を活発にし、皮膚の老化を防ぎます。
【神経】
皮膚の神経は知覚神経と自律神経が複雑に分布走行しています。
知覚神経は、各神経の末端にある器官で知覚を司っています。
自律神経は、エクリン腺や立毛筋などに分布し、発汗、立毛筋の調整をしています。
次回に続く
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