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久美子(左)「始業式で変わったことあった?」
あすか(右)「うん。みんなはよく知ってるけど本人はみんなを知らないって子がうちのクラスになってたりするんだけど、誰もその子の中身を知らなくて、その子はうちらの中身が違うってこと知ってるって事態が起きてる。今までと違う」
久美子「……今度はアタシ達が移動するんじゃなくて、別の世界線上から誰かがこっちへ飛ばされてくるようになったのね」
久美子「そのこと誰かに言った?」
あすか「言えるわけないよ、おかしいと思われちゃう。タダでさえ最近眠れなくて睡眠導入剤のお世話になってるのに。今は小児科だからいいけど」
久美子「そうね。偏見っていつまでも残るものね。でも、眠れないとよくないわよ」
あすか「うち睡眠障害科を新設しようって話があるけど、専門医探すのも新しく何か始めるのも至難の業だよ。でも、睡眠障害科が出来るまでは眠れないままでいいよ。死ぬわけじゃないし」
あすか「春日武彦って精神科医が、著書の中で『本当は精神科医も患者を気味悪いと思っている』って書いてあるの読んでから、信用できなくなって病院には一切行く気がなくなった」
久美子「医者がそれじゃダメよね。イタリアには心療内科ってないのよ。心の病気はあっちでは病気じゃないんだって。閉じ込めてるのはアジアだけなのよ」
あすか「睡眠障害は心の病気じゃないよ。みんなかかってるから」
久美子「でも、寝ないといつかは心のバランス崩すわよ。300年ぐらい待てば、日本の精神医学の常識も変わるわよ」
あすか「300年も待てないよ」
久美子「300年後の人類は、裸で洞穴で暮らしてると思うわ。そしたら誰も眠れないなんてことなくなるわよ。まあ、それは先の話だけど……ねえ、知ってる?髙永さんが就活してた頃は、バンダイは『うちの会社にオタクは要りません。オタクはお客様です』って堂々と会社説明会で言ってたのよ。それが今は一億総オタク。オタクが商品開発するようになったわ。近いうち一億総睡眠障害になる時代が来るわよ」
あすか「パラレルワールドから来た子、上手くこっちの世界に馴染めるかな?病気扱いされないかな?」
久美子「それはその子が自分でものを考えて行動できるかどうかね。上手く保護者に内緒に出来るかどうかにかかってるわ。親なんて子どもを追い詰める元凶だもの。でも、了くんが言ってたけど、心の病気って一生治らないんだって。アタシ達は大きな病気にも伝染病にもかからないけど、もし心が壊れたら永久に苦しむことになるわ。だから睡眠薬飲むのはまだやめないで」
あすか「小さい頃は、大きくなったら今より世の中はよくなるって思ってた。でも実際は、早く進めて欲しいことは変わらなくて技術ばかり進んでついていけなくなっちゃう。JKの間は消費の中心としてもてはやされてたZ世代は、社会人になった途端に嫌われ者になった。そして多分、50年先も日本だけ夫婦は別姓にはならない。家父長制に戻ってるかも」
久美子「今、ネットで大流行してる発達障害も10年後には死語になってるかもね。多分一億総発達障害になってるから」
あすか「マイノリティ・リポートみたいな世の中になってないといいね。病気予備軍はみんな集めて殺しちゃうって、ナチスみたいなのが出てこないといいな」
久美子「そうね。でも、患者に暴力を振るわれてしんどい思いをしてる医療従事者もいっぱいいるんだけど、そっちはクローズアップされて医療従事者さん可哀想ってみんな言ってくれるわよね。でも実際は、医療従事者による患者への虐待かなりあるのよ。患者は仕返しが怖くて黙ってるの。みんなは何も知らないから、それは患者が悪いんだろうって思っちゃうけど、いい悪いじゃなくて、やっちゃいけないことなのよ。夫が妻を介護しきれなくなって妻を殺すのは執行猶予がつくけど、妻が夫の介護に疲れて殺したら重罪になるのと同じで、習慣や感情で人を裁くのは恐ろしいわ。この国、本当にみんなが口を揃えて言っているようによその国より安全なのかしら。騙されてるような気がするわ。パラレルワールドから来た子、病気にならないといいわね」
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私は今でこそぐっすり眠れるようになりましたが、小4から長いこと不眠症でした。父の遺伝です。高校では受験のストレスで拒食症になりました。
睡眠薬を飲むようになったのは20代からですが、当時はひどいものが多くて、また私自身飲み忘れがあったり、早く寝るのが嫌という気持ちが強くて上手くいきませんでした。
当然、朝4時に寝て午前10時に起きるという生活が続きました。
眠れるようになったのは、自分が不眠症であるということを受け入れ、父が母の様子ファーストになって私に構わなくなったからです。
何が何でも眠らなければいけないという呪縛から解放され、ま、眠れない日があってもいいやと父が考えるようになってやっと私は、眠れるようになりました。でも、それまでの経緯で、私の心の傷が消えることはありません。
摂食障害とか不眠症の子どものコミックエッセイが最近でていますね。大抵父親が厳しく、そのへんは共感できるのですが、母親が子どもに甘いですね。私の頃は母親なんて子どもがどんなに苦しくても「お母さんも眠らなきゃ、明日があるの。邪魔しないで寝かせてちょうだい」と堂々と言ったものです。子どもについて最良の方法を考え悩んであげるより、子どもの心が傷つこうが恐怖で逆に重くなろうが、病院に丸投げしました。親も人間ですから共倒れになるわけにはいかないのです。世のお母さん、子どもの考えを尊重してくれる人が多くなり、これは時代だなと思いますが、無理はしないでくださいね。あなたが元気で働けることが、子どもの最良の薬です。
ちょっと今回はディープな話ですね。
病気のお子さんを抱えているお母さんには酷な話だった
かもしれません。しかし、私の頃は他に方法がなかったのです。
それでは、また明日お会いしましょう。












