了くん「カメムシ全然いなくならないな。洗濯物にシミはつくし、触ると分泌液が毒だし」
あすか「そうだ、奥の手がある!」
あすか「ワード……カメムシ、クリック&ドラッグ……コレで家中のカメムシを石神井川へ全部移動させちゃおう。何でこの手を思いつかなかったんだろ。発動!」
あすか「あっ、座標が狂った!学校の女子トイレに大量発生させちゃった」
了くん「ええ?」
あすか「学校の様子見てくる」
真夏「いやだあ、やめてぇ」
毒島「やめてって言われて辞める奴はいないよ。勉強出来るくせに頭は悪いな、二瓶さん」
毒島「川上ー、男子呼んできてよ」
川上「な……何このカメムシ!こんなに!」
毒島「イヤだー、気持悪い、ぎゃあああああ」
毒島「ぎぃやあああああ」
川上「ああああああああ」
あすか「真夏ちゃん!こんなところに……」
真夏「あすかっち!」
あすか「私、家中のカメムシを追い出そうとして、間違って学校に大量発生させちゃって、信じられないかもしれないけど、そのっ」
真夏「あすかっち、やっぱり助けてくれたんだ」
毒島「ぎゃああああ」
真夏「アハハハハ、どうしてもっと早く相談しなかったんだろ、わたしバカだなあ、アハハハハ、見てよアレ」
あすか「うわ!!」
あすか「博士、毒島さんと川上さんは……」
藤村博士「大量のカメムシに顔をかじられるなんて聞いたことがありませんよ。あの二人だけにカメムシが集中したのは、柑橘系の香水をつけていたからでしょう。カメムシは柑橘系の匂いが大好きなんです。でも、あの咬まれ方は常軌を逸しています、ぼくにも分かりません。いじめっ子にはいい薬でしょう、まあ、皮膚科を紹介しておきましたんで、腫れが引いたら元通りですよ」
藤村博士「コレで懲りるような人達じゃないでしょうから、これからも二瓶さんを一人にしないように気をつけてあげてください」
了くん「毒島さんと川上さん、学校来ないな」
あすか「そろそろ出てくると思うけど、このまま来ない方が真夏ちゃんのためにはいいのかも……カメムシがトラウマになりそう……」
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カメムシというのは咬まれたり分泌液がつくと皮膚炎を起こすそうです。
咬まれたところが茶色いシミになるとのことで、家に大量発生したらおっかないですね。
ペットボトルで捕まえて、洗剤を張ったタライに放り込んで退治しましょう。
不思議な地球儀でどこかに移動させようとするのは危険です。