(ドタバタドタバタ……)
あすか『このっ……カメムシ!待てぇええ!』
(ドタバタドタバタ……)
ツヨシ『あすかっち~、カメムシ踏んじゃった~!靴が臭い!』
あすか『そんな時は酸素系漂白剤!コレで匂い落ちる!』
あすか「ミントを駆除したら、家中カメムシだらけになっちゃったよ。これから真夏ちゃんが来るのに、困ったな」
了くん「あ、二瓶さん来るんだ」
ツヨシ「二瓶先輩ってさー、清純で、純粋で、知性的で、嗜虐性を刺激するよねー」
了くん「ちょっとエロいよな」
あすか(右)「君たち、いやらしいよ!」
ツヨシ(中央)「あすかっちだって、そういう小説を書くだろ。美少年がボッコボコにいたぶられてるのけっこうあるじゃん」
あすか「あれは編集部にそう書けって言われてるの!」
あすか「真夏ちゃーん、いらっしゃい」
真夏「ごめんね、遅くなった?」
ツヨシ「二瓶先輩、いらっしゃい」
あすか「真夏ちゃん、唇どうしたの?すっごく荒れてる!さっき別れたときまでなんともなかったのに」
真夏「なんでもないの……」
毒島『二瓶さん、このカメムシ食い殺してよねー』
川上『クラスの委員長はヒーローよ、カメムシ退治してー』
あすか「今日、ご飯食べて行きなよ。賑やかで楽しいよ」
真夏「わ、わたし……」
毒島『高峰さんに助けてもらおうったって無理よ。二瓶さんのこんなところを見たら、高峰さんだって離れていくわよ』
川上『アハハハハ』
真夏「大丈夫よ、あすかっち。わたしは大丈夫」
あすか「でも、真夏ちゃん涙が……」
真夏「えっ」
真夏「うわあああん」
あすか「真夏ちゃん、信頼できる大人に話そうよ。前、お世話になった藤村博士に聞いてもらおう」
ツヨシ「あれ?二瓶先輩帰っちゃったの?」
あすか「真夏ちゃんならいま、藤村博士の所に連れて行った。戻ってきたらみんなでご飯食べよう」
ツヨシ「二瓶先輩も一緒に食べてくれるの!らりほー」
了くん「それにしても、カメムシがうるさいぞ」
あすか「キー!カメムシしつこい!なんでこんなにたくさんいるんだ、こうなったら地球破壊爆弾を!」
ツヨシ「やめろ、地球壊されちゃ困る」
了くん「ドラえもんか」
================
カメムシに始まり、カメムシに終わるカメムシの歌・前編でした。真夏ちゃんの身に何が起きたのでしょうか。