毒親 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

1/6のロー・ファンタジーお人形劇場やってます。PCオススメ。
ジェニフレ・バービー・12インチフィギュア達で構成されてます。
読む前にプロフィール欄に目を通してください。
私が監督でドールは役者です。記事は予約投稿です。

あすか(左)「お母さん、私のバービー捨てちゃったの?」

ノンコ(右)「捨ててないわよ。全部児童養護施設に寄付したの。なんで中学2年にもなってバカ遊びするのよ、勉強しなさい」

あすか「高校卒業程度まで終わってるよ」

ノンコ「だったら受験勉強するか大学の勉強しなさい」

 

ノンコ「レベルの低い遊びはしないの。脳トレかルービックキューブにしなさい。変なもの買ったらまたゴミになるんだから」

あすか「勝手に処分しないで。私が私のお金で何を買ったっていいでしょ」

ノンコ「あんたにはまだ正しいお買い物をする分別がないのよ。何か買う前に相談しなさい」

あすか「いつも何を相談してもダメだダメだばっかりじゃない」

ノンコ「あんたがゴミばかり欲しがるからじゃない」

 

あすか「ゴミじゃないよ!どうして勝手に捨てるんだよ」

ノンコ「あんたは欲が深くて、ものを惜しんで捨てたがらないからよ。そして縁起の悪いものばかり家に入れたがるわ、気味悪い。お母さんお人形なんて大嫌いよ。目のついたものはみんな嫌い。どうしてもお人形をそばに置いておきたかったら、自分で布を買ってきて手作りしなさい。そしたら家庭科の勉強になるから」

 

ノンコ「あと友達がよくないわ、付き合う友達は選びなさい。ソージツくんみたくいい学校の友達がいた頃はあんた、いい子だっったじゃないの。うちの学校はちょっと頭の悪い子が多いわよ。程度の低い友達を連れてくるぐらいなら、友達なんていないほうがいいのよ。お母さんの友達に智子ちゃんという子がいて、とってもお勉強が出来て、道庁に入ったんだけど、友達は少なかったけど本当にいい子で、あんたに智子って名前をつけたかったわ。お父さんがアニメの名前なんかつけるから、せっかく頭がいいのに悪い遊びばかりするのね、残念だわ」

 

あすか「とにかく勝手に私の部屋の物に触らないでね」

ノンコ「子供のものは勝手に捨てていいって他のお母さんもネットで言ってるわよ。しつけなんだから。お母さん普段とても大変なんだから、捨てられたくなかったら余計な物は買わないで。貯金通帳とカードは預かるわ。あんたに任せておくと、変な男に騙されて、お巡りさんに化けた人がやってきてキャッシュカード盗まれちゃうわ」

あすか「何をワケの分からないこと言ってんの?なんで騙されるの」

 

ノンコ(右)「騙されたでしょ、藝大だって言ってたけど嘘だったでしょ、専門学校卒じゃないの」

あすか(左)「雅やんは別に彼氏でもなんでもない」

ノンコ「どうだか。漫画家だかなんだか知らないけど売れてないじゃないの。社会の落ちこぼれと付き合っちゃダメだって何で分かんないのよ。男は早慶か旧帝大以外認めないわ。MARCH未満は大卒とは言わない。変な虫がつかないよう見張ってないと、あんた危ないのよ」

 

ノンコ(右)「あんた今まで自分で決めたことは全部失敗ばっかりだったでしょ。白百合は面接で落ちたしフルールは途中でやめちゃうし。公立中なんてダメよ。男運もなかったし、これからはお母さんの決めたとおりにしなさい」

あすか(左)「今は作家でお金入ってきてるじゃない、全部失敗ってワケじゃないよ」

ノンコ「浮き沈みの激しい商売は職業とは言わないわ。死んだあとに初めて評価されるような安定しない身分に、あんたを置いておくわけにはいかないの。作家なんて早くやめて国家公務員目指してちょうだい。筑附に余裕で受かるっていうなら入ってごらんなさいよ、その後は東大の法学部に行けるんでしょうね?小説は趣味で書けばいいじゃない。遊びたいなら早実に行って早稲田の政経に入りなさい。言っておくけど東大って半端なく難しいのよ。早慶だって東大落ちた人が来るんだから、内部進学でなきゃ大変なのよ」

 

ノンコ「どうしてもお金を使いたいなら資格を取ることを趣味にしなさい。英検とかToeicとか書道とか、習い事ならあとで役に立つから。スポーツはダメよ、首の骨でも折ったら大変だからね。世の中で確かなことは、揺るぎない健康と安定した職業と、信頼される学歴よ。どれ一つ欠けても、人としてダメ。お母さん健康じゃなかったから、教師の生活本当に辛かったのよ。辞めたいと思ったこともあったけど、自分のお金は自分や家族に役立つことに使いたいから続けることにしたわ」

 

ノンコ「あんたも家族を思うなら、あんたひとりしか楽しめない下らない趣味なんて持てないはずよ。料理も確かにみんなの役に立つけど、誰でも出来るんだから、今やることじゃないでしょ。料理より掃除をする習慣をつけてくれるほうがいいわ。あんたの机の上いつもゴチャゴチャしてるからちゃんと整頓してね、誰に似たのかだらしない」

 

久美子(右)「ノンコ叔母さんってあんな人だった?あすかっち全否定されてんじゃん」

あすか(左)「昔からああだったよ」

久美子「アタシ、ブライスドール捨てられたら家出しちゃう」

あすか「大丈夫だよ、久美子ちゃんや了くんにまで毒牙を伸ばすとは思えないな。他人には寛容なんだよ」

 

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私の母はさすがにノンコさんほど極端な学歴信者ではないです。

ただ、私が漫画を描いたり小説を作ったりするのはよくても、人形遊び、特にリカちゃんのように完成品を買ってくるものはなぜか、とても嫌がられました。「バカ遊びしないで一学年上の漢字を覚えなさい」と、人形に手を伸ばすたび止められてお勉強の時間になりました。

だから、小学校低学年の頃の私は、決して触れられない人形を棚の上に眺めながら、ずっと漢字の書き取りをしたり数式を解いていたのです。次に生まれてくる時は、たいらめぐみさんのように、お人形コレクターになってお人形の本を出せるほどお金と気持ちに余裕のある家がいいですね。もう貧乏と勉強漬けは嫌ですね。