レオン先生、やってくる。
レオン先生「久しぶりに来たと思ったら……お嫁さんごっこか?」
あすか(奥)「いや、王家の紋章ごっこだよ」
レオン先生「なんだそりゃ」
あすか「先生に説明しても分かんないよ」
久美子「あすかっちってば、こんなことばかりさせて、こっぱずかしい」
あすかっちの声「似合うんだけどなあ」
久美子(右)「もうおしまいよっ」
あすか(左)「もうおしまい?」
あすか(奥)「それで、今回の仕事は?」
レオン先生(右)「仕事と言えるかどうか……あの浦沢姫華のことなんだが……ごにょごにょ」
百鬼丸「(久美子ちゃん、さっきのよく似合ってました、がうがう)」
あすか「え?和解したい?あれだけのことやらかしといて、一方的に和解?脳みそが梅干しで出来てるのかね?」
レオン先生の声「今回は本気みたいだ」
あすか「どこがさ、あの蛇女」
レオン先生「浦沢姫華はもう悪事に手を染めなくても充分、作家で食べていける。彼女をそうさせたのはオレ達みたいなものだから……無駄に血を流すこともないだろう」
あすかっちの声「うーん」
レオン「それに巫女が穢れてちゃ困るだろう」
あすかっちの声「話は聞こう。ところで先生、いつものミルクティーお砂糖今日はいくつ?」
レオン「ノン・シュガーでいこう」
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こうして、あすかっちと浦沢姫華、互いに互いを干渉しないことになったのですが……。
浦沢姫華は悪事に手を染めた中学生作家で、レオン先生とあすかっちが「教会」からの指令で南米送りにしましたが、辛くも脱出しその時の体験を本にしてベストセラー入りとなる……という皮肉な結果に。姫華は神社の巫女兼人気作家の地位を手に入れ、あすかっちと小競り合いをしていましたが、今回、こういう話が来たのです。
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