久美子「あ~、あすかっち~、その服お気に入りだったのに」
あすか(左)「へっへー、好きなの何着かくれるって言ってたじゃん、もう返さないよーだ」
了くんの心の声(右)「(あすかっちって少し離れてみると凄くほっそり見えるけど、間近で観ると筋肉がっちりついてて、腕も硬そうで、身体も引き締まってる……でも、ほっぺはやわらかそうだな)」
了くんの心の声「(ま、鍛えてるんだからそうだよな。逆に久美子ちゃんはガリガリに痩せてる)」
百鬼丸「がぶっ!」
了「痛てーっ!」
あすか「コラ、百鬼丸!」
久美子「ど、どうしたの?」
了「なんでもないよ、こんなこと」
あすか「了くん、今、不埒なこと考えてたでしょ」
久美子「えーっ、そんなこと分かるの?」
了「ん、まあ……そうだな」
あすか「犬ってのは匂いでその人の考えてることが分かったりするのさ」
久美子「ビーちゃんは甘えるだけだけど」
ビーちゃん「(それはぼくのことよく分かってくれてないからだワン)」
了(右)「オレもペット欲しいな」
あすか「きみはマジメだから昼も夜もペットの世話に明け暮れて、熊狩りや勉強どころじゃなくなるよ」
了「あ、そうだ、熊退治の長物、コイツに替えた……」
あすか「おお、しゃれたマスケット銃だねえ。銃身長いな」
了「レオン先生にもまるで暖炉の上に飾っておくオモチャだって言われちゃったよ。で、でもデザインよかったから」
あすか「うん。きみにはよく似合う。白馬に乗ると一層映えるよ」
久美子「ちょっとぉ、そんな物騒なものここに持ち込まないでよ!」
了「女子トークって厳しいな……」
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そりゃ、了くんは女子トークに参加出来ないですよ。おとなしすぎるし。