前回のエピソードから2週間後。
久美子(右)「またアインシュタイン先生、来たわよ~」
アインシュタイン先生(左)「やあ、みんな元気?」
了「お、お父さん!脚治ったの?」
了(手前)「2週間も連絡ないからどうしてるかと……ファンタジーキャッスルでまさか何かあったんじゃないか心配したよ」
アインシュタイン先生(奥)「そのまさかで……実は事故に遭って身体がほとんどなくなっちゃって、再生医療のお世話になったんだよ」
久美子(右)「はあ?」
了(手前)「……そっか。でも生きててよかった。ねえ、もしかして藤村博士の薬でも使って不死身になった?なんか痩せてお腹スッキリしてるよ」
アインシュタイン先生(奥)「それが……いくら聞いても教えてくれないんだよ。あの薬も1分もあれば合成できちゃうからね、あっちでは。使われたとしても教えるわけにはいかないんだろうね。そのうち分かりますよって言われちゃった」
久美子(左)「アインシュタイン先生、自分で歩けるようになったみたい」
あすか(右)「それはめでたい。了くんにはまだ親が必要だからな」
あすか(右)「紅茶どうぞ」
アインシュタイン先生(左)「やあ、ありがとう」
アインシュタイン先生(左)「いやあ、あれから妙に体調がいいんだよ。なんだか若返ったみたいだ、生きてるって素晴らしいよ」
ふたり「それはよかった」
あすか「じゃあ、ごゆっくり」
了くんと雑談してるうち……。
アインシュタイン先生「えっ、あすかちゃんてそんなに成績いいの?フリフリフリル着て要領よくお茶出してくるからごく普通の夢見る乙女だと思ってた」
了「成績いいどころか、オレより10近くも偏差値が上なんだ」
アインシュタイン先生「え、マジ?灘や開成狙えるじゃない。女の子だってだけで行けないの惜しいな~」
アインシュタイン先生「そう言われてみると、なんか昭和の子みたいだよねえ。落ちついてて。ああ、どうして顔まで若返らなかったんだろう、ぼく」
了「少し若返ってるよ。これ以上若返ってどうするの」
アインシュタイン先生「もちろんデート申し込むの。若い頃、ぼくけっこうハンサムだったんだよ」
あすか「アインシュタイン先生、ハンサムって言葉もかなり昭和だよ」
了「そう、今はイケメンっていうの」
アインシュタイン先生「な、なるほど……おみそれしました」
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なんとアインシュタイン先生、なぞの襲撃に遭って右足を失ってからさほど経たないうちに事故で両手と一部の内臓をなくしてしまったのでした。重傷の先生を救ったのはただの再生医療だったのか、それともアインシュタイン先生がファンタジーキャッスルに持ち込んだお薬だったのか、まったく分かりません。
果たして4人目の不死者になってしまったのか、それとも普通に過ごして人生を全うするのか、それは王都の機密管理の者のみぞ知る。
実はアインシュタイン先生のフィギュア、だいぶ前に右足がつけ根から折れてしまって、さらに5月29日に両腕も折れてしまったので、大急ぎで代わりのボディをつけました。そしたらお腹が引っ込んでてスマートに。心なしか若返ったようです。また身体が自由に動くようになった先生、車椅子はもう必要ありません。第2の青春も考えられる?
あとリアル私の偏差値ではさすがに灘や開成は狙えません。あすかっちがチート設定なのです。
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