了くんのバイク

３人「うぉっ、あのバイク、すげっ！」

サムライ（右）「え、何？」

あすか「みんな、席について！」

サムライ（左）「あすかっち、了がすっげード派手なバイクで来たよ。買ってあげたの？」

あすか（右）「……？」

タケル「よっ、色男」

ツヨシ「逆玉成功？」

ヒロム「あれ、たしかアニメに出てきたバイクだよね？何のアニメ映画だっけ」

サムライ「羨ましいなあ、あんなバイク買ってもらって」

了「……」

あすか「全員席に着け!バイクに関しては私が了くんに直接訊く。自習！」

ヒロム「え？あすかっちが買ってあげたんじゃないの？」

あすか「了くん､あのバイクはどうしたの？」

了「お父さんに買ってもらった」

あすか「アインシュタイン先生ってそんなにお金持ち？」

あすか「あれアニメに出てくるバイクだろ。１点ものの特注品だよね？」

ツヨシ（右）「あすかっち～、ぼくにもバイク買ってよ」

あすか（左）「了くんの話ではお父さんに買ってもらったんだってさ。そもそもお前、原チャリの免許取れなかったろ。大型バイクなんて１００万年早いんだよ」

あすか「あのアニメ、ファンタジーキャッスルにも輸出されたの？」

了「……ああ」

あすか「グッズはさすがに輸出されてないんだろ？」

了「ああ。だから工房で特注してもらった」

あすか「著作権……つっても異世界に版権あげようがないしなあ」

あすか（中央）「あのレベルの再現度だったら、ハーレー買えるだろう？」

了（左）「うん」

ツヨシ（右）「ウッソ～～～～。お金どうしたの？」

了（右）「お父さんが持ち込んだ薬のデータを保管してる機関の顧問に、お父さんがなったんだ。だからその契約金で買ってもらった」

了「だからあすかっちに買ってもらったわけでも逆玉狙ったわけでもないよ」

ツヨシ「了くん、分かったよ、悪かった」

了「ツヨシも早く免許取れよ、せめて原チャリでも」

ツヨシ「あすかっち～、免許取ったらVinoぼくに譲って～」

あすか「標識全く覚えられないヤツに譲れるか」

アルフレッド「お嬢様、表のバイクですが、車庫がいっぱいになってしまうのでこれ以上増やさないでくださいね」

あすか「私のバイクじゃない」

了「すみません、オレのバイクです。すぐ車庫にしまってきます」

アルフレッド「おや、了くんのでしたか。派手なバイクだからお嬢様のかと思いました」

ツヨシ「あすかっち、了くんのバイク目立ちすぎるから、幌でもかけたほうがいいんじゃない？」

あすか「それは了くんに直接言えよ」

ノンコ「ただいま。あすかちゃん、あの真っ赤な新しいバイクだけど。これ以上バイク買うのやめてくれない？お母さんのワーゲン、車庫入れ大変だったのよ」

あすか「なんでみんなして私が買ったと思うんだよ！」

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そりゃ、普段買う本とバイクの買い物に対する姿勢が悪いからでしょうよ。

あすかっちワールドでは１３歳から車・バイクの免許が取れますが、責任も当然かかってきます。