この物語はフィクションです。
久美子(右)「くやし~!あすかっち聞いてよ、あのお笑い芸人!あたしが今ハマってるアニメの原作を読まないって言うのよ。理由は、自分がリスペクトする先輩、例えばビートた●しさんが読んでいて読めって言われたらすぐ読むけど、今のところそういう先輩いないから、読むわけにいかないって言うのよ」
あすか(左)「それ古いネタだね、久美子ちゃん。でも、あの世界だと、もう、読み物なんてそんなもんでしょ。芸人で後輩が先輩に好きなものを勧めるのはNGだからね」
久美子(右)「え?自分の感性や好きかどうかより、そういうものなの?読み物ってその程度のものなの?」
あすか(左)「お笑い芸人の先輩後輩ってそういうものだよ。先輩が面白いといったらたとえ全100巻でも読めといわれたら読む。芸人はそう。先輩がそう言ったら面白いと思わなきゃいけない。芸人の最終目標は冠番組持たせてもらって、そこでMCをやることだから、偉くなるためには好きなものをうんと我慢しなくちゃならないんだ。時にはファンより先輩を優先しなければならないこともある。つらくて大変な世界だよ、ある意味尊敬に値するね。でも先輩の言うとおりにしていればご飯おごってもらえるから、いいこともあるでしょ」
久美子(右)「堅苦しい~そういうの」
あすか(左)「だから私も、運動部には入らない。自分が好きだと公言したものを、リスペクトしてる先輩が嫌いだったら、それ以降、自分のポジションが微妙になるからね。だからそういうとこより、リア友ブロ友の情報ならけっこう信用できるし、かれらには私、好き放題言ってるけど、それは自由な間柄だからだよ」
あすか「その芸人さんは、もしビートたけ●さんが手塚治虫キライだって言うようなことがあったら、自分も読めないんだよ。たとえ漫画の神様でもね。ああいう世界はしかたがないんだ。それを不本意とするなら、ユーチューバーになるしかない。私だって作家だから、先輩作家や漫画家や映画監督の批判はどこでも出来ない」
久美子「上下関係って厳しいものね」
あすか「もちろん上下関係だけじゃないよ。たとえば、以前、クラスでみんなが空気を読んだ結果、久美子ちゃんがみんなから無視されたのも日本の縮図だ。そしてみんなが憧れる芸能界にほんとの自我や自由はないんだよ。だけど面白いものは面白いって、誰かが最初に言わなければ、その作品は売れない。だから、周りばかり観ていると、心から好きなものが何もなくなってしまうかもしれないね?」
あすか(左)「あ、でも、その芸人さんの場合、原作読んでみたけど好きじゃなくて、でも今絶好調に人気のアニメのファンを怒らせたくなくて、先輩をだしにしているだけかもよ」
久美子(右)「それ、却ってがっかり」
あすか「ま、その芸人さんが将来、芸人の中で一番偉くなって、上が誰もいなくなって、『実はあの時はあれ好きだったけど』って自由にものが言えるようになったらいいね。私のお母さんも深夜のお笑い番組よく見ててなんにも知らないで芸人さんと一緒になって泣いたり笑ったりしてるよ。一般人はそれでいいのかもしれないね」
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人の心というのは、全く分からないものです。
面白いアニメなんですけどねぇ。
元ネタ分かりますよね?
実は「お笑い芸人」さんじゃなくて……。
でもこんなこと公言したら、この人の弟子全員このアニメ観られなくなってしまいますし原作も読めない。営業妨害ですよねぇ。
せっかくなので、読んでみませんか?別にハラスメントする気はないですけど。
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