あすかっち達、久しぶりにまたファンタジー国で冒険をしている。
あすか「ジャミラって水に弱かったんだね。こんなに小さくなって……あっさり倒しちゃった」
王子「うむ、今回の冒険はこれがラスボスだ」
あすか「あれ?ジャミラが人間になっちゃったよ、王子、これはどういうこと?」
王子「実はジャミラの正体は人間なのだ。水のない惑星に不時着した者だ。環境に適応して身体が粘土状に変化してしまい、母国からも見捨てられたため自力で地球に戻ってきた」
久美子「それ円谷プロの設定でしょ?火を吹いて大変な戦いだったわ」
王子「だが、げんにこうして水が弱点だったろう」
ジャミラだった女性「うーん……」
志のぶ「大丈夫ですか?ひとりで歩けますか?」
女性「きゃーっ、おばけー!」
女性、去って行く。
王子「人間に戻れた彼女から見たら、我々の法衣はバケモノに見えるのか……」
久美子(左)「あすかっちの剣はびくともしないのに、あたしたちの武具はあっさりあの女に壊されたわね」
王子「言いにくいのだが、それは父王がとある悪質な武器製造屋と忖度したからだ。オスプレイより壊れやすく、脆いため、導入するかどうかは今回のクエストで決めることになっていたのだ、あいすまぬ」
久美子「なんですってー!」
あすか「私の武器が壊れなかったのはなぜだ?」
王子「あすかっち殿はいつも武器を持って帰るであろう。父王が武器屋と忖度する前のまともな武器屋が作ったものだからだ」
久美子「王子~、頼むよ」
王子「では、依頼者からモンスター退治の代金をもらってこよう」
志のぶ「わたし、お供します」
久美子「ファンタジー国に来たのは二度目だけど、こんな待遇だ思わなかったわ。しっかり舞踏会でいい男めっけてこなくちゃ腹の虫が治まらない」
あすか「私はとっとと帰りたいよ、舞踏会なんてもうゴメンだ」
王子「待たせたな、舞踏会は明日は行えない。金集めパーティーになりそうだからたいした準備はできないが、整い次第、招待状を送ろう。みな、ご苦労だった」
志のぶ(右)「わたし、異世界召喚されて結構楽しかったです。こういうファンタジー映画撮りたいです」
久美子(中央左)「物好きね。志のぶちゃん、この男に騙されちゃダメよ」
あすか(中央右)「じゃ、いったん帰ろうか」
あすか「ホーム!」
あすか(右)「あー、家は落ち着くね」
志のぶ(中央)「わたしとても感動してます、ファンタジーの世界に行けるなんて!」
久美子(左)「あー、汗臭っ。はやく着替えよう」
久美子(左)「あー、すっきりした。志のぶちゃん、着替えないの?」
志のぶ(中央)「もうちょっとこのカッコで異世界気分楽しみたいんです」
あすか(右)「志のぶちゃん、すっかりハマっちゃったね。舞踏会行くの?」
志のぶ「はい、行きたいです。わたし、今日とっても幸せです。明日から夏休みですね。いい思い出になります」
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世知辛いファンタジー国に召喚されるのがうんざりなふたりと、初めて剣と魔法の世界に来て嬉しい志のぶちゃん。そう、楽しいのは初めてだけなのよ。
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