久美子ちゃんがつらかったこと | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

久美子ちゃんの、アメリカンスクールに通っている妹・パコちゃんやってくる。

あすか(手前)「パコちゃん、会いたかったよ!背、また伸びたね!」

パコ(奥)「私も会いたかった!あすかっちの本、読んだよ!身も蓋もない話だけど面白かった」

 

あすか(左)「久美子ちゃん、夏休みでパコちゃん来たよ!ハグしなよ」

久美子(右)「会いたくない」

あすか「え?どうして?たったひとりの妹じゃん」

 

パコ「久美ちゃんより私の方が成績優秀で容姿端麗だからよ。比べられるのが嫌なのよ、久美ちゃんは」

あすか「き……きみもなんだか香ばしいキャラになってきたね」

パコ「アメリカンスクールでは当たり前よ」

 

あすか「えーと、久美子ちゃんもパコちゃんも諸事情あると思うけど、うちでは穏やかによろしく」

 

パコ「ママ、久しぶりね。隣のパパは仕事中だったわ」

テルコ「パコ、元気そうでよかったわ」

 

テルコ「久美子、あんたなんなの?せっかくパコが帰ってきたのに、つまんないひがみ、小学校の時もアメリカンスクール1ヶ月で退学しちゃうし、どうしようもないことってあるでしょう」

久美子「パコばっかり褒められて、私は怒られてばかりなんだもん」

 

テルコ(左)「あんたねぇ、家族でしょ?お母さんは差別した覚えはないわよ。単に、あんた何やっても続かないから」

久美子(右)「それだけじゃないわ。パコはどこからみても日本人には見えない。あたしは金髪であること以外、亡くなったおじいちゃんそっくり!こんな不公平ないわ。学校でもからかわれるし、パコに彼氏取られたこともあるし、パコの顔なんか見たくない」

テルコ「だからってパコに当たるのは間違いよ」

 

あすか(右)「久美子ちゃんは可愛いよ」

久美子(左)「可愛くないわ。ハーフなのに可愛くないって言われたことたくさんあるもの。あたしはただの久美子でいいのにハーフの久美子という板を首にかけられてるわ。誰もがあたしを記号でしか見てくれない。何か特技があれば別だけど、あたしダメなのよ」

 

久美子「ハーフの子が欲しくて国際結婚する人が信じられないわ。その結果が英語も話せなければ性格もよくない、特に可愛くもない。誰が振り向いてくれるのよ」

あすか「見た目だけがすべてじゃないよ。確かに日本人はハーフやクォーターに過剰に期待しすぎるところや、逆にからかったりすることあるけど……」

 

あすか「君たちがいじけていたり、声高にただ差別だ差別だと怒ると、日本人特有の『臭いものに蓋』の風潮が広まって、作家が小説の中にハーフやクォーターの子を登場させてもらえなくなるんだ。「面倒だから出すな」って編集部に言われてしまう。ハーフのステレオタイプを描くのは政治的に正しくないかもしれないけど、それをなんの策もなくただ主張し続けたら、日本のポップカルチャーから君たちの存在が消されてしまう。日本にハーフやクォーターは存在しないことになってしまうんだ。それはとても淋しいことだと、私は思ってるよ。ステレオタイプの認識は一朝一夕で変わるものじゃないけれど、少しずつ変えていけばいい」

 

あすか(右)「純粋日本人の私に言われても『分かってない!』って思うかもしれないけど」

久美子(左)「……そんなことないわ。そんなことないわ」

パコ(中央)「一件落着ね。久美ちゃん、ハグしてよ」

 

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難しいテーマですがどうか石投げないで~!

なんでこんな話を書くんだと怒られそうですが、私なりにいろいろ考えて作った話です。

 

うんと昔ですが、私はCLAMP先生の「カードキャプターさくら」が大好きでした。イラスト集も持ってます。私には珍しく少女漫画ですがハマりました。お話より絵が魅力的だったのですが、単行本を買って柱に書かれたキャラクター達のプロフィールを見て、ひどく落胆しました。

 

「さくらの世界観の中に、男女ともに私はいない。端役にさえいない」ということが分かったからです。それがどんな差別かはここでは言えませんが、アニメでテコ入れされたところで、原作に存在しないのであれば同じことです。大川七瀬先生は、みんなに好かれる無難なキャラクターしか描かない。存在しないことにされるぐらいなら、嫌われ役でもよかった」と感じ、非常に残念に思いました。

 

他の漫画家さん達にもそういう人はいますが、さすがに存在していないことにされるというのは珍しいです。キャラクターに「嫌い」と言われても、ちゃんと存在しています。

 

わたしはある時から、CCさくらの単行本を読まなくなりました。

今でも、絵は好きです。洗練されたデザイン、ロゴ、可愛らしい少女達の笑いさざめくワンシーン、今でも好きです。イラスト集は見るかもしれないけれど、単行本のページをめくることはもうないでしょう。

 

純粋日本人でもこんな思いをすることがあるのだから、そうでない人はやはり色々とあるんだろうなと思い、久美子ちゃんの気持ちを書いてみました。

不快になられましたらお詫び申し上げます。

あまりにもこういった問題にこだわるあまり、もしもリカちゃん人形のハーフ設定をなかったことにされたら、わたしは残念です。

            

 

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